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中島宏之

~オリックス・中島宏之、退団 の巻~




退団

昨日新外国人メネセスについて書き、今日は佐藤達也・大山暁史の戦力外通告について書こうと思っていたのですが、
中島宏之退団の一報が入り急遽変更(秋季キャンプスタートや金子大減俸の話柄も近いうちに)。

 オリックス・中島宏之内野手(36)の退団が2日、決まった。10月初旬に球団から野球協約が定める減額制限(1億円超は40%)を大幅に超える減俸提示を受け、この日の午前中に代理人を通じて球団に退団を申し入れたという。同本部長は「来季もうちで頑張ってもらいたかったですが、残念だけれどもしょうがない。新たな場所で、今後の活躍を祈っています」と話した。

中島は昨季で3年契約が終了し、今年は契約延長のオプションを行使して、現状維持の年俸3億5000万円で単年契約を交わした。今季成績は77試合で打率2割8分9厘、5本塁打、34打点。シーズン終了後に、球団から2億円以上と見られるダウン提示を受けていた。(スポーツ報知)

ダウン額は2億円以上としか報道されておらず、実際は3億円減なのかもしれませんが、それでも年俸5000万円。
オリックス移籍後4年間の成績をみれば、それでも十分と思え。



急転直下

4年前、日本復帰を決めた中島について当時の瀬戸山球団本部長は、獲得に乗り出すことは「ない」と明言。
そのことばに安堵した数日後に、急転直下でオリックス入団決定

メジャーで活躍していた選手でもNPB復帰時は全盛期をとうに超え、成績を落とす者多々。
しかも中島は3Aでも通用せず2Aにまで落ち

現一軍野手総合コーチの田口も渡米一年目に屈辱の2A落ちを経験しましたが、
そこから努力し自らの生きる道を探し、諦めることなく遮二無二戦い続け、2つのチャンピオンリングまで手にすることに。

中島にはそんな努力の後も覚悟も感じ取ることができなかった。
それがオリックス入りを喜べなかった主因。

「オリックスはしょうもないチーム」。
そんな発言なんてどうでもよく。



3億5000万円

しかも、聞いてびっくり、年俸は西武時代を大きく上回る3億5000万円
メジャーでなくマイナーで2年も燻り続けながら、どういう計算をすればこのような数字が出るのか。

獲得競争の産物であれば降りればよいだけ。

錆びた中島にそれだけの価値があるとは到底思えず。

信じられませんでした。



瀬戸山も加藤も

全く賛成賛同できなかった、中島のオリックス入団までの経緯も、
ファンたるもの、
いざ入団となると、彼のバットに幾度も泣かされた経験を知るがゆえにその期待度は増していき。
しかし、
オリックス初見参時の奇抜な髪形でそれも薄れ…。

それ以降のことは、
もういいでしょう。

彼を誘った瀬戸山も加藤ももはやチームにいません



オリックスフロントのミス

今季後半戦にようやく、ファンや旧フロントて首脳の期待に応える仕事がみられましたが、
それでも3億5000万の働きかと言われれば首肯できず。

契約に関してはそれだけの価値がないにもかかわらずその額を提示したオリックスフロントが悪く
その契約にサインした中島に責任はなし。
それはなんの抵抗もなくあっさりと今年のオプションを行使した点においても。

また、
オリックスでの4年間で総額14億円という途方もない評価に全く釣り合わない成績を中島が恥じる必要もなく。
第一恥じているならばオプションを堂々と行使できないでしょう。

そして、
減額制限超えの提示額を蹴るのも中島の自由。
自分の価値がそんなものでないと思うのであれば、市場に出ればよいだけ。



書面

最後に、
実は私が中島に対して最も腑に落ちなかったのは、
契約に釣り合わない成績ではなく、契約更改を書面で済ましていた点。
4年契約を締結し代理人に任せており、自らの契約自体については何も話すことがないのかもしれませんが、
野手最高年俸を頂くベテラン選手として、チームに何か伝えるべきことはなかったのか

金子にしても小谷野にしても、これといった成績は残せていませんでしたが堂々とマスコミの前に出てき、自らのことばで来シーズンへの決意を表明し、チームの改善点を訴え、主張していました。

なのに中島は紙切れ一つ。
口下手で片付ける問題ではなく、唯一といってもいいフロントとの話し合いの機会を自ら放棄。
結局、中島にはチームのことを思う気持ちがなかった
そう思わざるを得ません。

西武で日本一を経験し、WBCでも活躍。
成功とはいかずもマイナーでの蹉跌も、俯瞰でみれば大きな財産。
その貴重な経験を低迷続くこのチームに活かしてほしかった。



「あかんかったら叩いてください」

厳しいことを書いてきましたが、
「あかんかったら叩いてください」と大言壮語を吐いていたわけですから、これくらいはいいでしょう。

数日前の記事でも書きましたが、
「足るを知らない」ことは競争の世界に生きる者にとっては必要なこと。
その高い自己評価、高いプライド、大いに結構。

違うユニフォームで対峙することがあれば、そのときが楽しみです。

追伸:西武戦でのサヨナラホームラン、別れの形がどうであれ色褪せることは決してなく。




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