~オリックス、10年ぶりの9連勝で単独首位! の巻~
単独首位
1点リードの九回裏、マウンドに上がるは連投の平野佳寿。
頸部痛からの復帰後は目に見えて真っすぐが戻り、ゆえにフォークのキレが増し。
一発出れば同点にも関わらず、画面を通してみる限り、淡々と投げ淡々と抑え三者凡退で逃げ切り。
懸案だったクローザー問題は、ベテラン・平野で解決。
首位楽天を敵地でスイープし、単独首位。
順位表をみれば、一番上にオリックス。
ブルペンデー
先発は竹安大知。
今季の竹安は真っすぐが垂れ気味で、正直なところ期待薄。
その竹安は3回1失点で交代し、そこから6人のリレー。
オープン戦でブルペンデーをつくっていましたが、その日のマスクは若月。
今日のスタメンマスクが若月だったことを考えると、たぶんベンチは投手総動員の(日本式)ブルペンデーの腹積り。
山崎福→漆原→村西→澤田→ヒギンス→平野
四回からは一人1イニングずつで、山崎福→漆原→村西→澤田→ヒギンス→平野。
苦い経験を糧に漆原は強気のピッチングができており、村西はあいかわらずの制球難もなんとか抑え。
そして七回の澤田圭佑。
ベンチの澤田への信頼感は厚く、それだけの真っすぐも実際投げています。
この試合で投げた7投手で最もボールが来ていなかったのが先発の竹安。
その竹安が3回を1失点で抑えてくれたのは、ベンチにとっては非常にありがたかったのでは。
二死一塁、若月そのままか代打か
打線は宗の押し出し死球とロメロのライトスタンドギリギリのアーチで2点。
もう一押しあれば楽な展開になっていたところでしたが、本拠地での3タテをなんとか阻止したい楽天側の意地もあり。
で、八回表。
ロメロ、Tの長距離砲に一発期待もあっさり倒れ二死。
そこから安達がボテボテのショートゴロで塁に出て、バッター・若月。
ブレペンデーの陰の主役、捕手若月をリード面考慮しそのまま打たすか、代打で勝負を賭けるか。
中嶋の決断は、代打・モヤ。
1点を取りに行く攻めの一手。
前、前々監督ならば多分そのまま若月。
そして、運命は勇者に微笑む。
攻めの2点
代打モヤの当たりは右中間を破るタイムリーツーベース。
中嶋の攻めの一手が功を奏し、貴重な一点を追加。
さらに紅林続き、福田が図ったようにレフト前に落としてさらに一点。
ここで勝負ありました。
その裏ヒギンスが2点失うも、結局この攻めの2点が活きました。
10年ぶりの9連勝
止まらぬ、オリックスの快進撃。
これで9連勝。
10年ぶりとのこと。
リーグ戦再開、首位楽天との戦いの前に中嶋曰く「今はゲーム差は関係ない。交流戦で差は詰まったけど、リーグでは負けている。不安な部分も楽しみな部分もある。今の力がどれくらいなのか、これで分かる」(スポニチ)。
いまの力がどれくらいなのか。
首位楽天を3タテで下し、パリーグの首位に立てる力が備わったということ。