祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

中嶋聡

~パリーグ優勝のオリックス、名将中嶋の強攻2連発でCS突破、日本シリーズへ! の巻~




T-岡田

1点を追う九回裏。
引き分けでもファイナル突破、日本シリーズ進出が決まるとはいえ、1点取らねば負け。

先頭はチームリーダーのT-岡田
2球で追い込まれるも、ロッテクローザー・益田の外のシンカーを引っ張ってライト前ヒット
外へのシンカーをコースに逆らって引っ張るのがTの得意技。

無死一塁で次打者はなんでもできる安達了一。

ここからが今季最高の場面ですが、続きは後半に。
しかし、素晴らしかった。
最高でした。



山崎颯一郎→富山凌雅

山本、田嶋-吉田凌-ヒギンス-平野佳寿の2試合連続完封勝ちで日本シリーズ進出に王手をかけたオリックス。
ファイナル第3戦の先発は大器・山崎颯一郎

立ち上がりから自慢の真っすぐで押しまくるも、変化球は総じて高く。
それでも真っすぐの強さで初回二回と0点に抑えますが、50球過ぎたあたりで息切れ。
中村の犠飛で1点を失い、続くレアードに四球を与えたところで降板。

早めの交代ですが、短期決戦。
これ以上引っ張るのは危険で、ここでの交代は理にかなったもの。

代わった富山が、キレのある真っすぐで抑えこれ以上の追加点を与えず。
気持ちの強い富山、動じず。



記録に残らないミスが失点に①

山崎の早めの交代は当然に想定内で、2回2/3/1失点ならば十分に可。

ただ問題は、この三回の守備
山崎自身と外野。

一死からの荻野の打球は記録上はヒットも、自身の左側への打球で山崎が決して捕れない打球ではない
また、左犠飛の場面もあそこならばセンターが助走つけて捕ってバックホームするところ。
浅いとはいえ、三走は荻野しかもセンターは肩の強くない福田でセーフだったとは思いますが、やるべきことはやらないと。

大事な試合で、記録に残らない2つのミスが失点に結びつきました。



記録に残らないミスが失点に②

記録に残らないと言えばもう一つ。
七回、エチャバリアの左飛でマーティンがタッチアップで二塁を盗んだ場面。

レフト・ラベロは足が止まっており無警戒
足を怪我しているマーティンの好判断に好走塁あれど、やはりラベロのミス。
ここでタッチアップを許していなければ佐藤都志也のヒットはタイムリーになっていなかったわけで。

ここも反省すべき点です。



福田→宗、逆転本塁打

1点を追うオリックスですが、ロッテ先発岩下の前に手も足も出ず。
CS展望の記事(~パリーグ優勝のオリックス、CSファイナル展望 の巻~)で、岩下が結構な難敵と書きましたが、数字通りにゼロ行進。

早く代わってくれないかと願っていた六回。
岩下に唯一タイミングが合っていた福田が2本目のヒットで出塁。
ここで岩下、爪が割れたかでベンチ裏へ。
戻ってきた岩下の初球、フォークが高めに抜け、それを宗が見逃さずバット一閃、ライトスタンドへの逆転本塁打

岩下、この試合唯一の失投。
それを逃さず仕留めた、宗。

一球で沈むピッチャーの暗と、一球でヒーローになるバッターの明。
この対極が野球の面白さも、岩下の心情を思うとつらいものもあります。



攻撃型二番・宗佑磨

が、この一打で球場の雰囲気は一気にオリックスに。
首位攻防戦、打った宗も涙、打たれた小島も涙のあの一発を思い出しました。

攻撃型の選手が二番に入る強み。
その期待に応え続けた宗佑磨
二番・宗の存在、成長はやはり大きい。



平野でなく増井

同点の八回、ヒギンスが高めの真っすぐを中村に打たれてついにロッテが再逆転。
その前の2点の取られ方が悪かったのもあり、空気は一気にロッテに。

七回は紅林、八回は杉本が空振り三振を喫しチャンスを活かせなかったオリックス(七回紅林の場面での佐藤のリードはお見事でした)。
九回のマウンドには平野ではなく増井浩俊をあげた中嶋。
山崎先発のリスクも考慮し、山崎と同時に一軍に昇格した増井。
その増井が九回最後のバッター和田をストレートで見逃し三振に斬り無失点に抑え、流れをオリックス側に引き寄せます。



強攻①

で、オリックスファンが一生語り継ぐであろう九回裏

Tのヒットの後の安達了一
初球セーフティ気味のバントをみせた安達ですがファール。
このときの益田の真っすぐが目に見えて棒球
犠打一本と踏んだような気の抜けた真っすぐ、さらに守備隊形も考慮し、それならばと強攻に転じた中嶋

安達は、初球と同じ高めの棒球をジャストミートし、三遊間を破るヒットで一二塁。

2014年シーズン2位、CS敗退の悔しさを知る両選手がお膳立て。
無死一二塁で、バッターはラベロに代わり途中からレフトに入った小田裕也。



強攻②

一旦マウンドに集まったロッテ内野陣。
ベンチの指示を受けたであろう投手コーチの吉井も含めて協議した結果、選択したのは一三塁の猛チャージ。

シーズン打率、15打数1安打、.067の小田
犠打一本に賭けたロッテベンチ、小田は当然とばかりにバントの構えをみせますが、ここで中嶋が選んだのはバスター
益田の真っすぐを捉えた小田の打球は一塁側へ転がるも、本塁手前まで駆けてきた一塁手が捕れるはずもなく横を抜けていき、二走・山足が本塁に突入し、サヨナラタイムリー
ファイナル突破、日本シリーズへ。

リーグ制覇の瞬間はロッテの負け待ち。
この試合では自力で栄冠を掴み。
試合内容含め、最高の瞬間、最高の勝利でした。



名将・中嶋聡

犠打の非効率性をここで長いこと訴えてきた私にとって、この強攻での勝利は個人的にも実に嬉しいものでした。

犠打を信奉してきた前々監督に前監督。
彼らの采配をみてきて感じていたのは、相手チームのシフト等お構いなく教条的に犠打を選択していたということ。
まるで、手段である犠打が目的であるかのように錯覚し。

それに比べ中嶋は状況に応じて策を練り、策を選び。
その結果、得点期待値を下げる犠打はリーグ最少にまで減りました。

一般的に犠打が考えられる場面でも犠打の誘惑に負けず囚われず、決して強打者ではない安達、小田と2人続けて強攻を指示した中嶋の判断力、決断力
加えて、人を育てる力もある。
これを名将と呼ばずにいられようか。

さあ、オリックスバファローズ、日本シリーズへ
26年前の借りを返しに。




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-中嶋聡
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