祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

中嶋聡

~パリーグ優勝のオリックス、激闘のCSファイナルを中嶋聡で振り返る(「運命は勇者に微笑む」) の巻~




多くのファンとともに

現状のリーグ編成ならばCS不要論の私ですが、それでもこのCSは面白かった
同じ優勝と言えど価値自体はペナントレースの方が数段上ながら、3戦すべて手に汗握る試合内容に加え、一つ落とすと(秘めた能力的にはこれでも)覚醒間近の佐々木朗希が控える不安もあり、緊張感は3試合すべてマックス。

そして3試合目の最終盤の劇的な幕切れ。

最高の試合に最高の結果。
そしてこのCSでは、多くのファンもその喜びを共有。
待ってのペナント優勝の瞬間よりも、CS突破により興奮したのは、自力ということと選手を包む多くのファンがいたから。

やはり観客あってこそのプロ野球。
オリックスファンであることが誇らしい



動かない

日本シリーズ展望を書く予定ですがその前に、感動の余韻いまだ続く激闘のCSを、指揮官・中嶋聡を基点に振り返ります。

第1戦/オリックス1-0ロッテ

じっと静かにエース・山本由伸に託しての白星。
選手交代もラベロの守備固めに小田を起用したのみ。

MLB含め数多の野球を観てきて私がたどり着いた結論は、監督が動いて勝つ試合よりも負ける試合の方が圧倒的に多く、極論すれば動けば動く程負けに近づくということ。

監督が動かなくていい選手をつくり、その選手たちを信頼して任せるというのが、監督至上の仕事。
投手陣は山本、攻撃陣は好投石川の前に沈黙と動く場面が少なかったのも確かですが、それでもこれに近い試合ができたのでは。



田嶋の交代

第2戦/オリックス2-0ロッテ

こちらも初戦同様、両先発田嶋、美馬の好投で攻撃面では動ける場面は少なく。

しかし投手起用では、田嶋を六回で代えたのは驚き。
六回裏に勝ち越したから代えたというわけでなく、肉体的精神的疲労を考慮しここでの交代は既定路線。
杉本の一発がなければどう転んだか分かりませんが、それでも代わった吉田凌がきっちりと七回を抑えたわけで、この交代は成功。

無失点、球数みてもなかなか代えにくい状況での即断。
勇気があります。



富山の回跨ぎにバルガス

第3戦/オリックス3-3ロッテ

まず投手面。
先発の山崎颯一郎の交代時期はあれが限界。
気持ちの強い富山をピンチで投入も的確。
そして、前回の記事では割愛しましたが、富山の回跨ぎにバルガス起用(と回跨ぎ)はお見事。

特にバルガスの2イニング目はクリーンアップ。
そこに臆せず、大した実績のないバルガスに任せたのは、凄いの一言。



九回の増井

七回先頭打者が左ということで海田をもってきましたがここは不要。
セットアッパー、クローザーは信頼を意気に感じて投げる生き物ゆえ、相手がマーティンでも最初からで。

八回、ヒギンス打たれるもここはヒギンス。

で、九回の増井起用。

ビハインド、さらにはここから最大3連戦ということもあっての平野ではなく増井だったのでしょうが、この試合を死に物狂いで取りにきたとは思えなかったのが本音。
内容的にはギリギリながら、力の衰えを補ったのはやはり大舞台含めた経験か。

ここで増井が打たれていれば、短期決戦なぜ平野を出さなかったの声が上がるのもまた自然ですが、そういう外野の声に動じないのが中嶋の信念。

勇気があります。



視野広く思考柔軟にして決断勇ましく

そして件の九回裏。

Tのヒット後の安達。
失敗に終わった犠打は中嶋のリアクション見ればサイン。
ただそこで相手守備隊形見てバントに固執しなかったのが流石の慧眼。

続く小田そのままならば相手の予想はほぼ犠打。
そして吉井も含めての長い協議あればチャージは必至。
前々監督、前監督ならばそれでも犠打ですが、リーグを制する監督は、視野広く思考柔軟にして決断勇ましく

バスターで試合を決めました。



犠打否定論者の心の内

この九回裏の私(犠打否定論者)。

Tの安打に歓喜し、「さすがT、やっぱりT」。
安達の初球犠打に「また犠打か、けどここならば仕方ないのかな、それでも、う~ん」。
犠打失敗に若干安どしての安達の二球目、強攻に「これこれ」。
ロッテの長い協議と小田そのままに「ここでバスターのサイン出せたら勝ち」
小田のバスターに「よし、ようやった!バントなんて意味ないのよ」と叫びつつ家中を笑顔で走り回る。



風林火山

閑話休題。

采配で勝てる試合など実際は少ないのですが、それでもこの3連戦の2・3戦目(特に3戦目)は中嶋の采配、そして勇気のおかげ
動かなくていいところでは無駄に動かず、いざ動けば状況を見極め果断。

まるで甲斐の虎、武田信玄の風林火山

采配が決まっても饒舌に語ることなく、お手柄は信頼して任せた選手たちに。
だから中嶋が采配ミスをした際に選手がそれをカバーする。


最後の勇者

「運命は勇者に微笑む」は永世七冠・羽生善治の座右の銘ですが、まさにその通り。

最後の阪急戦士はつまり、最後の勇者

さすが中嶋、勇気があります。




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-中嶋聡
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