祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

中嶋聡

~オリックス、杉本の同点弾&内野5人シフトにまさかの3連続悪送球で後半戦白星発進! の巻~




まさかの悪送球

打撃好調の若月がヒットで出て一死一塁となった延長十二回、オリックス最後の攻撃。

延長十一回の大城の犠打失敗があったためか、それとも犠打苦手な太田の打席だったからか、中嶋の選択肢は犠打ではなく強攻。

セカンド中村の正面への打球で4→6→3の併殺を覚悟するも、二塁ないし遊撃手の悪送球を万が一の可能性にかけて願うと、ショート藤岡がまさかの悪送球



まさかまさかの悪送球

一塁に残った太田に代えて代走は小田裕也。
その小田、廣畑の牽制に逆つかれる場面がみられた後まんまと牽制に引っかかり、誘い出されそのまま二塁へ走り、ボールは一塁手から二塁へ転送。

一塁手の悪送球を万が一の可能性にかけて願うと、一塁菅野がまさかまさかの悪送球



まさかまさかまさかの悪送球

万が一が二度続いた、ロッテの2連続悪送球で二死二塁。

一二塁間に転がった福田の当たりはセカンド中村が掴み一塁へ。
体勢やや傾いた(とはいえプロではごく当たり前のプレーの)二塁手の悪送球を万が一の可能性にかけて願うと、中村がまさかまさかまさかの悪送球

二走小田がホームを駆け抜け、待望の勝ち越し点。

万が一が3回連続で続き、相手にどうぞどうぞ、さらにどうぞと差し出された1点を、前回登板で失敗した近藤大亮が相手指揮官・井口のおかげもあり守り抜き、オリックス後半戦白星発進

3連続悪送球、そしてそれで勝利。
プロでこんなことがあるなんて。



杉本裕太郎

初回に3点先制したこの試合。
後半戦初戦のマウンドを託された山崎福也がそのリードを吐き出し、さらに山崎の跡を継いだ黒木も制球難で追加点を与え、試合序盤と異なり一転して敗色濃厚。

そんななか出た、九回の、この日2本目となる杉本裕太郎の同点スリーラン
やや甘目とはいえ、初回の一本目同様、変化球をしっかり引き付けて叩いたアーチはただただお見事の一言。

昨季あれだけお得意様としたロッテに、この試合始まる前までパ5球団のなかで最も抑えられていた(対戦打率.140)杉本のこの2本のアーチは、消えかかっていたロッテの杉本への苦手意識を想起させるに十分なもの。



内野5人シフト

3連続悪送球に九回の同点スリーラン、さらには故意落球といろいろと面白いことが起きたこの試合。
延長十一回裏二死一二塁、オリックスサヨナラ負けのピンチの場面では、中嶋が内野5人シフトを敢行。

センター福田を二塁に回し、セカンド大城を二塁ベース真後ろに配置、レフト中川に前進守備を命じ左中間センター寄りに配置し、外野手は2人。

1点取られたら負けのこの状況で常識にとらわれないシフトを敷いた中嶋ですが、打者菅野の打球はショート紅林、二塁ベース後ろ大城の狭い間を抜けていきます。
それをすかさずカバーした中川、捕ってから投げるまでさらには投げた球も満点の好返球、好プレーで、サヨナラ負けのピンチを脱しました。



一歩の抑制

オリックスの危機を救ったこの内野5人シフト。
結局その堅陣は破られたのですが、二走を刺して得点を許さなかったので成功。

この補殺の要因は、中川のポジショニング(前進守備、左中間配置)と好返球が大きいものの、二塁手大城の果たした役割も同じくらいに大きい。

草ソフトボールで散見される、いわゆる第二セカンドの位置にいた大城。
その役割は(センター不在ですが)センター前の打球の処理のみにあらず、二塁走者のリード抑制もあり。

セカンドベース真後ろに大城がいることで、サヨナラの走者となる二塁走者は牽制死のリスクがあるため大きなリードがとれず。
それゆえ、通常よりもセカンドに近い位置からのスタートとならざるを得ず、結果、3-2のフルカウント、投手がホームへ動き始めた瞬間迷わずゴーの状況ながらギリギリのタイミングで阻止。
その一歩の抑制がタッチアウトを呼び込みました。



阿部翔太、プロ初勝利

厳しい一戦を制し、セーブは近藤に、白星は阿部翔太につきました。

内容的には不出来でしたが、これまでの働きを考えれば阿部の今季初白星は遅すぎるほど。
オールドルーキー、2年目でプロ初白星

阿部の活躍に背中を押されるアマ投手も多くいるはず。
諦めない限り夢は終わらないことを、阿部の一球一球が示してくれています。



濃密な試合

今季パリーグ最長となったこの試合ですが、その長さを感じさせないくらいに濃密な戦いでした。

そのなかで(オリックスファンとしてはラッキーも一野球ファンとして)首を傾げることが多かったのが相手指揮官井口の采配。

特に試合を動いた延長12回の表裏。
走塁放棄した若月に対し守備妨害を訴えたリクエストは中嶋も苦笑するほどで、投手のリズム、試合の流れを妨げ、その裏1点を追いかける場面では代走和田を送りながら初球に犠打
非常に助かりました。

この試合を濃密と笑顔で語れるはやはり勝ったから
勝たせてもらったこの試合の勢いに、プロ初登板初先発となる東晃平も乗ってくれれば。




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-中嶋聡
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