~オリックス、開幕投手・西勇輝 の巻~
T-岡田
開幕一週間前は、恒例の京セラ阪神3連戦。
この時期になると、気持ちも高ぶってきます。
この3連戦で結果を残せなければ、開幕スタメン落ちのみならず開幕二軍スタートもありうるT-岡田。
今日もタイミングあわず、
狙い球を絞っているようにもみえず、
来た球をただなんとなく振っているようなスイングで3タコ。
これでオープン戦10打数0安打。
「毎年、この時期は良かったことないですから」と自虐的に語るT。
昨年もオープン戦不振(打率,216)で心配しましたが、
開幕戦で、オープン戦散々だった左投手から同点本塁打を放ち一気に波に乗り、
その勢いで全試合出場、30本塁打超えを果たしました。
その経験があるからの、上記の余裕ともとれる発言でしょうが…。
脇腹痛で調整遅れは明らか。
加えてバッティング内容も冴えない。
開幕スタメンに赤信号が灯りました。
吉田正尚
1点を追う四回。
それまで完璧に抑えられていた阪神のエース・メッセンジャーから、
4連打で一挙3点を挙げました。
好投手相手ではそれほど多くのチャンスがあるわけでなく、
こういうワンチャンスをものにする攻撃が大事です。
心配された吉田正尚とマレーロもようやく上昇気配。
特に吉田に関しては故障再発も危惧されたほどでしたが、今日のフルスイングをみるとそれは杞憂。
下半身の粘りが足りない印象は受けますが、術後でありそれは仕方ない面も。
底は脱したようです。
近藤大亮
七回には、こちらも状態が心配される近藤大亮が登場。
いきなりの四球でどうなることかと思いましたが、
相手方の走塁死もあり三人で抑えました。
その四球も外を狙った球がボール一個分外れたもので、
あっちこっち抜けていたいままでのピッチングからすればだいぶ良くなっています。
阪神期待の大山との対戦では、内角ストレートで見逃し三振を奪い、
4つのファールすべて引っ張らせず。
球速はもう少し出てほしいものの、
球威は戻ってきたようです。
また、
走塁死と書きましたが、ここはしっかりとカバーに入った大城を褒めてあげたい。
セカンドとしては基本的なプレーとはいえ、
基本的なことだからこそ怠りがちな面もあり。
チームを、近藤を救いました。
黒木→増井
八回は黒木。
以前の記事で、二人の黒木と題し、
昨シーズン序中盤の黒木とそれ以降の黒木、二人いると書きましたが、
今日の黒木は明らかに前者。
陽川を見逃し三振に切って取った球など、まさにあの頃の黒木のストレート。
懐かしさを感じるほどでした。
九回は増井。
ストレート、フォークを低めに集め、三人で切って取りました。
お見事というしかない安定したピッチングにはただただ拍手。
西勇輝
そして、西勇輝。
3月3日には開幕投手を通達されていたようで、
オープン戦全戦を通して、首脳陣とファンの期待に応えるピッチングをし続けてくれました。
初回、糸井・糸原の連打で一点を失うも、
終わってみればそれだけ。
以降は六回の糸井のヒットを除き、一人の走者も出すことなく。
もちろん、四球すら与えることもなく。
内外きっちりと投げ分け、
リードする伊藤も楽しそうで、
二回四回と審判のストライクのコールを聞く前にベンチに帰る場面も。
投げた西も同様で、それほど思ったところに投げられていたのでしょう。
0.49
福良監督も「気持ちよく入っていけるんじゃないですか。もう任せて大丈夫!」(スポーツ報知)とようやく開幕投手を公言。
西も、「初めての経験なんで、どういう緊張が来るかは分からないですけど、自分の持てるものを全て出せばいい。これ以上にない準備はできたし、継続できるように気を引き締めてやりたい」。
今日のようなピッチングをしてくれれば、
相手がソフトバンクでも恐るるに足らず。
そのソフトバンクの開幕投手・千賀は腕の張りを訴え緊急降板。
翻って、
オープン戦防御率0.49と完璧な調整をみせたオリックス・西。
一週間後が楽しみです。
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