~オリックス、新エースに託す の巻~
開幕投手・西勇輝
敵地・福岡に乗り込んでの、2018年開幕戦。
オリックスの先発は、
オープン戦防御率1位で、初の開幕投手となる西勇輝。
今日も、オープン戦同様完璧なピッチングを披露。
ストレート、スライダーをアウトローに決め、
インハイシュートでのけぞらす。
目先を変えるカーブも効果的で、
ときどき投げるバックドアに打者は手が出ず。
これぞまさに開幕投手。
開幕投手。
その称号は西にこそふさわしく。
覚悟
「骨折してから毎日、毎試合ラストゲームと思いマウンドに上がるようになり」(西勇輝のニコニコ日記)
西のその覚悟、痛いほどに伝わってきました。
一球一球無駄にすることなく、丁寧に丁寧に四隅を狙う。
そこに人を寄せ付けないような緊張感はなく、トレードマークである笑顔をふりまき、周囲を温かく包み込む。
「去年の8月に骨折してから待ちに待った開幕なので。今までサブキャラみたいだったし、自分が自信を持ってチームに勢いを付けられるように、しっかり投げていきたい」(スポニチ)
「去年8月に骨折してふがいないというか、ウズウズしていた。シーズン1年を通じて自分が中心となっていきたい」(日刊スポーツ)
金子の陰に隠れていた西が、
開幕投手への抜擢で、いよいよチームの中心へ。
「今年は西の年となる」。
そう確信するに十分なピッチングでした。
西続投
7回を終わって114球。
開幕戦の独特な雰囲気、
さらには0-0という緊迫したゲーム展開。
普通ならば八回から継投に入るべきだったでしょう。
現に、ソフトバンクは100球も満たぬ段階で先発の千賀を降板させています。
しかし、
福良の判断は、西続投。
「今年は西にチームを引っ張っていってもらおうと」いう決意のもとで西に開幕投手を任せた以上、
この試合の決着は西に託す。
たとえそれが開幕戦でも、
いや、開幕戦だからこそ。
それがエース。
西をオリックスの新エースに育てるためには必要な八回の続投でした。
結果としては続投は失敗でしたが、
指揮官のその思いは西に十分に伝わったはず。
エースに託したこの思い、
この信頼、
長いシーズン、必ず活きるときが来ます。
遠因
相手先発・千賀のフォークのような絶対的な決め球がない西の場合、
必然的に球数は増えてきます。
だからこそ余計な失策は、試合後半に西を苦しめることとなり。
中島ではなく、七番・サードで先発出場の大城。
三回になんでもないゴロをトンネル。
これで西は10球は多く投げることを強いられました。
この回は安達の好守もあり無失点で切り抜けるも、八回の失点の遠因となったことは否めず。
大城、
打撃面でも、六回表の先頭打者で3-0から二球続けてストレートを見送ったあと、
3-2からのみえみえのストレートにかすりもせず、空振りの三振。
2球もウェイティングでストレートを見たならば、
せめてバットには当ててくれないと。
昨年同様、
ひとこと、非力。
開幕戦7連敗
自慢の足も、1安打ではみせられず。
その唯一のヒットを放ったのは、ルーキーでセカンドスタメンの山足達也。
初球のストレートをセンター前に弾き返しました。
小兵ながらフォロースルーは大きく、
当てにいかないのがいいところ。
このままセカンドのレギュラーを奪いそうです。
今日の敗戦で、開幕戦は7連敗。
しかし、
西の好投、
ロメロの好守、
伊藤の好リード、
近藤の復活。
少ないながらも見どころがあった好ゲームでした。
明日は田嶋が先発。
早い回での打線の援護が待たれます。
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