~オリックス・西、エースになり損ねた男 の巻~
西勇輝
8連敗のあと、一つ勝って3連敗。
1勝11敗。
昨年5月を上回る急降下で、いまだCSが狙える位置にいながら野球への関心が薄れてきたいま、
その窮状を救うべく先発のマウンドに上がったのは、西勇輝。
オープン戦で山岡との争いに勝ち、初の開幕投手の栄誉に預かり力投。
負けはしたものの、その投球内容をみれば今季の躍進は想像に難くなく。
しかし勝てず。
山岡同様味方の援護なく根負けするピッチングが続き、
そのうち調子も落ちていき。
二度の再調整を経るも、その間何をしてきたのかと思わざるを得ない投球内容で、
いつの間にか、誰も西をエースと呼ぶことはなくなり。
5勝10敗
2014年の沢村賞を境に金子が下り坂に入り、それが3年続き、
その間、若い西がいつ金子を追い抜いてくれるかと思いつつも、10勝が精一杯と足踏み。
開幕戦でアップアップの西に続投させたのは、
なんとかチームを支えるエースになってもらいたいという福良の親心。
しかしその思いも届かず。
これで4試合連続の負け投手。
5勝10敗。
大台到達。
エースの務めでもある完投ももちろんなく。
「ボールはよかったものの」
「ボールはよかったものの」といつも評せられる西。
今日も福良、NHK解説の伊東勉も同じことを言っていました。
それでも結局はいつも打たれる。
慎重さが足りないのか、
制球力がないのか、
そもそも力がないのか。
一~四回まで毎回先頭打者を出し(4回2/3でノックアウト)、
三・四回は先頭へのムダな四球で出塁を許し、点を取られる。
取られ方としては最悪で、
今年FAを取得した経験豊富なピッチャーとは思えない不出来。
こういうピッチングがもう4試合続いていれば、
筆も厳しくはなります。
指名打者・小谷野
西の軽率なピッチングで、チームは4連敗。
初回、先頭の西村がツーベースで出塁するも、二番の大城に犠打を命じていつものように点は入らず。
前回の楽天戦でも幾度もチャンスを潰した小谷野を指名打者で起用する意味不明さ。
素人がみても打てる雰囲気が全くしないのですが、案の定4-0。
二回の打席など、ストレートを3つ見逃しての三球三振。
言葉にならず。
背水の山田修義のピッチングが光った程度で、
あとはただグラウンドに立ってイニングを重ねるだけ。
エースになり損ねた男
負ければそれなりに不愉快になるもの。
しかし今日はそのような感情にもならず、
3分後には子供とゲラゲラ笑っていました。
ファンの気持ちも離れ、
Aクラスも遠のき。
チーム・ファンともに落ち込んだこんなときほど、エースの出番なのですが、
今日の西のピッチングは余りにも情けなく。
エースになり損ねた男、西勇輝。
成長しきれないその姿は、
オリックスバファローズというチームを、選手たちを体現しているようです。