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西村徳文

~オリックス、「先発は最低7回」 の巻~




「先発は最低7回」

 オリックス・西村徳文監督(58)は2日、先発投手にノルマに課した。「先発は最低7回後ろの投手に負担が掛かりすぎている。完投数を増やしていかないといけない」

昨季はリリーフ陣がフル回転。チーム完投数はわずか「2」だった。チーム防御率3・69は12球団1位ながら、終盤に吉田一、山本、増井の勝利の方程式に疲れが見られ守護神以外は離脱した。この反省から今季は先発陣に1イニングでも長く投げることを求めた。

1年間トータルで考えてリリーフに負担が掛からないようにしたい。シーズンの勝負どころになればリリーフにはフル回転してもらうことになる。そこまでは先発陣が頑張っていってもらわないと」。金子、西の柱が抜けた先発陣に大きなノルマが課せられた。(デイリー)

昨シーズンを振り返れば当然導き出される結論も、当然が当然といかないのがオリックス。
そんななかでの、指揮官のこのノルマ設定は吉兆といえます。



いまと違った松葉

打者は打席に立たせる、
投手は1イニングでも多く投げさせる。
これ以外に成長する術はなく。

2014年、ヒリヒリする緊張感のなか、好投してもすぐ代えられていた松葉。
このとき我慢してもう1イニング投げさせていれば、いまと違った松葉があったのでは。

攻撃力が自慢の選手をすぐに見切った福良もしかり。
昨年の杉本、一昨年の武田。
その輝きを一瞬と決めつけたのはもったいなかった。



100球制限

西と金子の262回1/3。
この穴埋めをいかにするかが喧しいものの、
最適な解決策はこの西村の提案でしょう。

米国流の100球制限が日本球界でも主流となっていますが、
中4日で5人の先発陣がフル回転するメジャーと違って、中6日と休養十分のNPBでは初期条件が異なります。
ならばそこに拘泥するのはおかしく、投手陣も100球以上投げるのを当然と思わなければ。

昨年のチーム完投数は2。
一つはチーム連続無完投記録をストップさせるためだけに無駄にディクソンに投げさせたもの。
もう一つは9月15日の日本ハム戦の山岡。
この完投は中継ぎを経験した後のことで、ブルペン陣の大変さを理解した上でのものでしょう。



143回

先発陣が毎試合、昨年より1イニング多く投げさせるだけで262回1/3のうち、143イニングが埋まります
さらに最低7回と指示されていれば、いかに球数を放らずに打者を討ち取るかを投手自身が考え、投手の成長にも繋がるはず(メジャーではその目的達成のため、動くボールが生まれました)。

全盛期の金子にしても西にしても、
長いイニングを投げること(もしくは完投)に強い拘り、言い換えればプライドがありました。
両者のこの美点を、若き投手陣が受け継いでくれれば。

そして、
「リリーフにはフル回転してもらう」「シーズンの勝負どころ」に向かっていってもらえれば。

そのためには新指揮官の辛抱も、大きな要素となってきます。



-西村徳文
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