~オリックス、西村野球でオープン戦白星発進 の巻~
アルバース&若月
本日から始まったオープン戦。
メンバー的には練習試合と大差はないとはいえ、舞台が本拠地・京セラだと気持ちの盛り上がりが違います。
先発はアルバース。
4回を投げ被安打2、無失点。
いつも通りテンポのいいピッチングで打者を翻弄。
二回のピンチは注文通りの内野ゴロゲッツーに仕留めます。
昨年同様、右打者の内角にしつこく構える若月。
そして昨年同様、物怖じせず淡々と若月の構えるインコースに投げ込むアルバース。
アウトコース要求率が12球団トップであった伊藤ならば、アルバースのよさをここまで引き出せたかどうか。
アルバース-若月。
いいコンビです。
山本由伸
二番手は、山本由伸。
こちらも2回/被安打1・奪三振3・無失点と好投。
アルバースの後に投げると、その速さがより際立ちます。
ストレートは球速・球威・キレともに申し分なく、比較するのは申し訳ないものの、高校時代、九州四天王と評され今回の侍ジャパンにも選出されたヤクルト・梅野とはワンランク違う印象。
先発仕様への変更は球数減から。
2回で21球ならば十分に目標達成。
カットにスプリット、スライダーさらにはカーブ。
あのストレートにこの変化球。
称賛のみ。
榊原翼
三番手は、榊原翼。
エイヤと真上から放り込むも、紅白戦同様制球おぼつかず。
内・外角の投げ分けでなく、ストライク・ボールの投げ分けのレベルですが、そこももう一つ。
先発ローテ争いからは一歩後退の印象。
力のあるストレートと大きなカーブは魅力十分なだけに…。
メネセス&マレーロ
打線の方では、助っ人二人。
メネセスにマレーロ、ともに2安打。
マレーロは外のボールを引っ張ってレフト前ヒット2本。
アウトコースを押っつけてでは、マレーロの魅力は半減。
内寄りの甘いボールならばいつでもスタンドインしてくれる期待感が、いまのマレーロにはあります。
メネセスは均衡を破る先制のツーベースを含む2本。
脇が開かず最短距離でバットが出ており、率はしっかりと残してくれそう。
大きいのはそのうち出るでしょう。
現状、ロメロの出遅れの影響はなし。
七回の攻撃
昨年までと違うと感じたのは1点リードの七回の攻撃。
エラーで出た小田に代わって代走・佐野。
打者は九番の若月。
前監督ならば迷いなく犠打のところ、まずは佐野が盗塁。
タイミングアウトもショートがボールをこぼし無死二塁。
前監督ならば迷いなく犠打のところ、若月に任せ、若月は期待通り右への進塁打。
超積極型
一死三塁となったところで、福田がこちらも期待通り叩きつけて一塁手の上を越えるタイムリーで欲しかった追加点をゲット。
そして、打った福田は敢然と一塁を回り、ヒットをツーベースに変える好走塁。
これぞまさしく、「超積極型」がなせる業。
新監督の教えが選手に届き、選手がその通りに動き始めています。
西村野球の具現化が、この七回の攻撃ではないでしょうか。
いい野球でした。
頓宮裕真
そして八回、ルーキー・頓宮がストレートを叩いてレフトスタンドに。
角度といい飛距離といい、まさにアーチストのそれ。
課題の三塁でも好守がみられ、今後ますます出番が増しそう。
頓宮の打席を観たい。
そう思わせる選手です。
最後は今季初登板の増井が締め、2019年オープン戦白星発進。
快勝と言っていい出来に、さらに期待が高まります。