祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

西村徳文

~オリックス、消極的攻撃と阪神の積極的守備 の巻~

 




安堵の初安打

今季初の4連勝に、今季初のスイープ今季初の日曜日勝利のかかった大事な試合。

中盤、タイムリーに相手ミスも加わって一気に5‐0。
さらに、先発の田嶋大樹がノーヒッターの快投。
久方ぶりに(希望通りに)左団扇で仰ぎながら観ていた試合の流れが変わったのは、
七回、田嶋が先頭の糸原に初安打を許してから。

ただ、これはある意味安堵の一面もあり。
登板間隔に球数制限のある田嶋の代えどきを決するには丁度よく。
次打者糸井への四球が余計ではありましたが。



田嶋交代は全く問題なし

が、このフォアボールはこの試合2つ目で責められず。

球数はこの時点で95球。
ここでの田嶋交代は全く問題なし

無死一二塁で登板は、ディクソン
先発から転向し中継ぎ経験がまだ浅いディクソンにはランナーのいない場面で登板させる方がいまはまだよいと思われますが、力的にはディクソンという選択肢は当然にあり。

タイムリーに犠飛、内野ゴロで3点返されましたが、小田の好守がなければもっと取られていた可能性大。
田嶋が六回までに一本でもヒットを打たれていれば七回の頭から登板しまた違った結果になっていたと思います。
しかし、3点はある程度想定内。



増井交代

九回は増井。

何点あっても投げてみなければわからず、安心はできないのがいまの増井。
とにかく先頭打者をとお願いしていたところで早速のフォアボール
続く大山を外野フライに抑えるも、次打者にフォアボール
梅野を外野フライに抑えツーアウトとなるも、代打・福留にあと数十センチで逆転アーチのツーベースで同点
高山にこのイニング3個目のフォアボールを与えたところで、西村が出てきて増井交代

直球とフォークで勝負の増井が、
直球とフォークともにコントロールできないのでは話にならない。

いま振り返ってもよくツーアウト取れたと思いますし、福留の当たりが入らなくて本当に助かった。



守備固め

しかし、
いまやもう、
逆転のオリックス

近藤がピンチを凌ぎ回跨ぎの十回も抑えてのその裏の攻撃。
吉田に代わって守備固めに入った佐野が初球を振り切りツーベース
佐野の思いっきりのよさは特筆すべきもので、チームにもはや不可欠な暴れん坊。

ただ、吉田正尚を九回表に代える必要があったのか

守備固めを多用する傾向は、大石に福良そして西村と受け継がれ。
転ばぬ先のということでしょうが、2点リードで一人で一点稼げる主軸を外してまで行う必要があるのか私にはここ10年理解できず。
吉田の守備力は物足りないものの、それこそピンチになってからの交代ではいけないのか。

大石時代からずっと感じ続けてきていることですが、
守備固めを起用した恩恵よりも弊害の方が何十倍も多く表れていませんか



無死一二塁で小田に犠打

サヨナラのランナー・佐野が二塁。
フォースプレーを狙うため阪神ベンチは塁を埋め、無死一二塁。
ピッチャーはドリス、バッターは小田。

ここで「積極的」を標榜する西村のサインは、犠打
バント自体は決して悪くはなかったものの、猛チャージの大山の好守に阻まれ二走佐野が三塁で刺されました。

まったくもって、理解不能の攻撃

快足の佐野が二塁にいれば、ワンヒットでも還ってこられる。
三塁に進めればサヨナラのチャンス拡大も、犠打の場合三塁封殺の危険性も(このシーンのように)十分にあり。
また、
ヒッティングだと、この局面で最も大事な二走・佐野が消えることはほぼない



犠打の非有効性

犠打は安全策と思われがちですが、成功したときのメリットと失敗したときの挫折感(デメリット)を天秤にかければ、デメリットの方が大きく
つまり得るものがその危険性の割には、ない。

何度も書いていますが、セイバーでも否定されており、行う意味自体がない。
若月や安達、鈴木昂平などバットに期待できない選手(その3人が今日のスタメンでした)に命じるのは併殺を防ぐという意味でまだ理解できますが(それでも賛成はせず)、右投手に対する打率3割弱の小田に命じるは愚策としか呼べず。

福良時代から何度も繰り返される犠打。
オリックスの試合を観てきていれば、犠打の非有効性は明らか。
それでも福良や西村のように犠打を推すは、もはやただの固陋



二塁走者を三塁に送ることなのか、二塁走者をホームに還すことなのか

犠打一本と決めつけ、あれだけ極端な守備を敷いた阪神。
この勇気と研究(とオリックスベンチの愚策)がこの試合を引き分けに持ち込みました。

犠打を命じるにしても、一球待てのサインを出し、阪神守備陣のシフトを確認してからでも遅くはなかったはず。
第一、犠打をしなければいけないという義務もないわけですから。

あの場面、
小田が打ちにいって引っ張れば、どんな当たりでも佐野の三進は確実でサヨナラも高い確率でありました。

目指すべきは何なのか。
二塁走者を三塁に送ることなのか
二塁走者をホームに還すことなのか

これも何度も書いてますが、犠打はあくまでも点を取るための手段であり目的ではない
その部分を理解しない限り、いつまでも同じような愚昧な時代遅れの攻撃が繰り返されます。



阪神の積極的守備がオリックスの消極的攻撃に勝る

今日の試合についてはまだまだ書き足りませんが、これ以上書き続ける気力も失せたので、続きは明日に。
明日は二番・ファースト鈴木昂平などについて。

阪神の積極的守備が、オリックスの消極的攻撃に勝りました
やはり、羽生善治の金言「運命は勇者に微笑む」。

正直言えば、ここ3試合の神がかった逆転劇のせいか、きょうもまたサヨナラしてくれるんだろうと、九回に追いつかれてもどこか楽天的に試合を観ていました。
しかし十回裏の小田への犠打。
奇跡的な神通力は、たぶんこの瞬間に去りました



-西村徳文
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