~オリックス、佐野に犠打で鈴木昂平にヒッティング の巻~
二番・安達了一
昨日の記事で相手投手が左ゆえもしかして二番・鈴木昂平再び、と比喩的に書きましたが、さすがに鈴木を置くことはなく。
代わって二番に入ったのは安達了一。
これでは二番・鈴木昂平となんら変わらず。
日曜の阪神戦、二番に打てない打者を置くことの非効率性をあれほど痛感できた試合もなかったはずなのに、一日置いてまた同じことを繰り返す。
MLBでその重要度が確固たるものとなった二番の価値を、西村は全く理解できていないということ。
分かってはいましたが。
二番・坂本勇人
翻って対戦相手の巨人。
二番に坂本勇人。
その坂本がヒットで塁に出て丸の本塁打で先制。
吉田の前に、打率,091・出塁率,167の打者を置く。
なにがしたいのか?
なにを求めているのか?
役割
ならばとことん犠打で走者をスコアリングポジションに送るのがその役割かと思いきや、初回・四回と無死一塁のチャンスで強攻し、併殺2つ。
なにがしたいのか?
なにを求めているのか?
犠打より強攻の方が得点期待値が高いためその策自体は問題なし。
ただ打率一割弱の選手を二番に置けば、併殺のリスクも当然高くなる。
強攻・犠打どうこうよりも、打てない選手を大事な二番、吉田正尚の前に据えるからこんなことが起きる。
これが例えば小田や中川であれば、
2併殺もなんとも思わないでしょう。
佐野に犠打
一点を追う九回。
抑えの左腕・中川から、先頭の大城が詰まりながらもライト前に落として無死一塁。
バッターはここから小田に西野と打撃のいい二人が続き胸が高まったところで西村が出てきて、今季まだ左腕からヒットを打っていない小田に代打・佐野。
犠打ならば鈴木昂平が控えているなかでの佐野登用。
ならば強攻策かとワクワクするも、初球に犠打。
私的には犠打自体が不要な場面ですが、それでも送るのであれば鈴木昂平もしくは小田そのままという方がごく普通な考えでは。
また、
足のある佐野を残しておけば、もし犠打が決まった後に代走としても使えたわけで。
鈴木にヒッティング
佐野をただの犠打要員として使い盤上から消し、一死二塁となったところで西野に代えて鈴木昂平。
当然ヒッティングしかない場面。
左投手にはどうしても右打者を使いたいのであれば、鈴木に犠打でここで佐野でしょう。
さらに言えば、今季の西野の左右投手別打率は、対右が,163で、対左が,286。
サンプル数の差はあれど、数字的には右よりも左投手の方を打っているわけで、そもそも西野に代えて鈴木を使う必要すらなかった。
右投手には左打者、
左投手には右打者。
そんな杓子定規的采配であれば小学生の高学年でもできます。
ちぐはぐ
案の定、打つ手全てが機能せず、最後は伏見が三振に終わって試合終了。
対阪神三戦目の記事でも書いていますが、個人的には、あの不可思議な神通力は延長十回無死一二塁で小田に犠打を命じた時点で消滅したと思っているので、阪神三連戦のような期待はしていませんでした。
そしてそれに輪をかけるかのようなちぐはぐな西村の采配。
振り逃げを狙い一塁に走ろうとしたとき足を故障しホームベース前で動けなくなった伏見。
そこに一目散で駆け寄るは田口壮。
では将はなにをしているかというと、ベンチの奥で眼鏡を片付け。
これぞクリーンアップ
敗れはしましたが、八回二死からの攻撃は非常によかった。
二死から吉田が軽打でレフト前。
ロメロが粘って四球を選び、五番・中川が0‐2と追い込まれてから左中間最深部にツーベースヒット。
これぞクリーンアップ。
勝負強い中川は五番が適任。
ルーキーとは思えない働きが続いています。