~オリックス、あっさりと連勝ストップ の巻~
張奕
勝てば長く定位置であった最下位からの脱出もありうる大事な一戦。
オリックス先発は、2戦2勝の張奕。
台湾から福岡第一高校に野球留学。
第二の故郷への凱旋は外野からマウンドに場所を移して。
その張、投手歴2年に満たないとは思えないピッチングを今日も披露。
145超のストレートに、カーブ・スライダー・フォークを織り交ぜ、ソフトバンク打線に対峙。
二回裏のグラシアルとの勝負、そして最後の内角ストレート。
10球勝負に根負けせず、観ていて思わず唸りました。
五回二死無走者から連続四球
2戦2勝という勝ち星よりも、褒めるべきは2試合で与四球0という点。
この試合三回に初の四球を与え、
勝ち投手の権利を得るまであと一人となった五回二死無走者から、一番・福田、二番・柳田に2連続四球。
意識し過ぎてフォームに乱れが出たか。
あと一人ではなかなか代えにくく、西村が続投を選択したところで、内川に逆転打を浴び、さらにはグラシアルにも。
代えたかどうかは別として、比嘉がブルペンにいれば選択肢はあったわけで、どうだったか。
そして、やはり二死からの四球は点に結びつく。
併殺打
初回、相手先発の和田から福田が三塁打、西浦が四球を選んで無死一三塁。
ここで迎えるは好調・吉田正尚。
一発出れば主導権を握る場面で併殺打。
一点入り最低限の仕事はしてくれたものの、立ち上がり不安定な和田を一気に崩すきっかけを喪失。
ここで一点しか入らなかったのが、後々響きました。
中川圭太 vs 甲斐野央
その後は立ち直った和田の変幻自在のピッチングに翻弄され、六回までわずか2安打。
となると和田が代わってからが勝負。
交代となった七回はロメロからの好打順。
ここで一点でも奪い反撃といきたいところでしたが、代わった甲斐野の直球の前に両助っ人が押されてツーアウト。
打席に入るは甲斐野と大学同期の中川圭太。
甲斐野自慢のストレートに狙いを定め強振するも、157キロの豪球捉えきれず。
個人的にはここで連勝ストップを覚悟しました。
2点ビハインドで神戸
その覚悟をさらに確固たるものとしたのは、七回裏のマウンドに神戸が上がったのをみたとき。
まだビハインドは2点。
決して勝ちパターンの投手でなく、さらには昨日も投げて連投となる神戸の登板は疑問。
西村自身がこの試合もう諦めたのだなと思わせる投手起用。
ファンが感じることはグラウンドに立つ野手はそれ以上に感じ。
そしてその神戸がやはり打たれて。
海田や近藤を使うつもりがなかったのならば、小林ないしは本日一軍に戻ってきた澤田の方がよかった。
あっさりと負け
昨日今日と、二番・柳田、三番・内川にやられました。
二番強打者論、その有効性はすでに証明済み。
工藤曰く「柳田をこのまま二番に置いておこうかな」。
強打のクリーンアップも沈黙し、今季最多の6連勝とはならず。
ただ、ファンの想いとは別に、是が非ともこの試合を勝ちたいという西村の強い意志を感じることはなかった。
抵抗することもなく、あっさりと負けた印象を受けた今日の試合。
今後を左右する大事な一戦と考えていただけに、余計にそう感じたのかもしれませんが。
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