~号外:オリックス・西村監督、辞任(解任) の巻~
解任
オリックスは20日、成績不振により西村徳文監督(60)の辞任を発表した。辞任を要請して承諾されたとしており、事実上の解任。21日の西武戦(京セラD)から中嶋聡2軍監督(51)が監督代行を務める。(スポーツ報知)
混戦パリーグで1弱。
16勝33敗4分けの借金17で、シーズン半分以上残して自力優勝消滅寸前。
育成に切り替えたと昨日の記事で書いたばかりですが、切り替えるのであれば現場トップを代えるが一番。
監督交代やむなし。
犠打偏重
最下位ながらドラフトで高校生を上位指名。
FAにも参戦せず、補強らしい補強はアダム・ジョーンズのみ。
その頼みの綱のジョーンズが低空飛行では、この低迷もやむなし。
しかし、それに輪をかけて酷かったのが采配面。
「変革」を選手に求めながら、自身は犠打(と盗塁)偏重で、セイバーで否定されている旧型野球に固執。
二番(中川)にバントをさせないと公言しながらのこれではさすがに擁護できず。
個人的には、西村の打つ手打つ手が珍しくずばずばと決まりながら最後うっちゃられたロッテ戦(~オリックス、西村史上最高の試合を落とす の巻~)が転落の始まりかと思っています。
勝負師にとっては大事な運もなかった。
ファン思い
ただ、勝利後の西村の笑顔にはいつも癒されていました。
激励会でも話させていただきましたが、福良と違って社交的で、あの笑顔は印象に残っています。
キャンプでサイン会を催すなどファン思いだったのは間違いなく。
その点はオリックスでもトップクラスだったのでは。
「昨季から監督としてこのチームを率いて、選手たちの成長には手応えを感じていましたが、それを結果につなげることができなかったのは、指揮官である私の責任です。ファンの皆様のご期待にお応えすることができず、本当に申し訳なく思っています」
それが勝てる野球だったかはともかく、最後まで自分のやりたい野球に殉じることができたのでは。
西村監督、お疲れさまでした。
最後の阪急戦士・中嶋聡
阪急、オリックスで現役生活をスタートした中嶋2軍監督は日本ハムでのコーチ経験を経て、昨季からオリックスの2軍監督を務めていた。監督代行就任を受け「2軍監督の立場からこのチームを見ていて、選手が持つポテンシャルと可能性については大いに期待を抱いていました。残り67試合。やれることはまだまだあります。このままで終わるチームではありません。すべての戦力を一つにして戦っていきます」と球団を通じてコメントした。
最後の阪急戦士・中嶋聡が監督代行に。
ブレーブス坊やだった私としては、嬉しいこと。
中嶋自身、育成に興味をもって日本ハムのGM補佐の座を捨ててオリックスに還ってきた人物。
その経緯(とウエスタンの好調ぶり)を考慮すると、前二軍監督で現野手総合コーチの田口壮が代行を務めるかと思っていましたが、二軍監督としての結果を比較し中嶋が選ばれたということか。
2021年オリックスのスタート
いずれにせよ、現場トップ(とコーチ陣)の大幅刷新(コーチについてはまた別日)は、来季に向けての最低準備。
他球団が2020年の戦いをしているなか、オリックスのみが2021年に向けて船を発進させたということ。
これを利としなければもったいない。
勝ち負けはどうでもよく、ただ来季以降に向けて、若手育成という戦いを徹底してもらえれば。