祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

西村徳文

~オリックス、延長十八回LAの死闘 の巻~




延長十八回の大激戦

大砲ピダーソンのソロにJBJのソロで追いつき、
延長十二回、レッドソックスは翌日の先発・イオバルディを投入。
十三回表に勝ち越すも、その裏二死からのエラーでドジャースに追いつかれ。
追いついたドジャースは球界最高左腕、クレイトン・カーショウを代打で起用し勝負。
野手も投手も使い果たした延長十八回裏、
前の打席でライトポール際の大飛球を放ったマンシーが左中間最深部にサヨナラ本塁打

球史に残る十八回の大激戦を、フェンウェイで2連敗を喫していたドジャースが制し1勝2敗に。
面白くなってきました。



案の定の一二塁からの犠打失敗

レッドソックスの勝機は、7番手として前田健太が登板した十五回表
先頭ヌネスが内野安打、次打者JBJに、制球定まらずフォアボール。
無死一二塁となって、八番クリスチャン・バスケス。
ここでレッドソックス新監督アレックス・コーラのサインはバント。

初球の犠打の構えをみて、前田はストレートを置きに来て真ん中に
当てるに難くない球にバスケスがは素直に犠打。
前田は勢いよくマウンドを降りてきて、PL仕込みの軽快な守備で三塁封殺

観ていた私はテレビに向かって「犠打をさせろさせろ」。

案の定の一二塁からの犠打失敗
福良野球を思い出しました。



蘇った前田健太

そこから蘇った前田。
次打者から5者連続奪三振の快投をみせ。

あれほどバタついていた前田が一つのアウトで生まれ変わり
投手にとって一つのアウトを取ることがいかに大事か
換言すれば、攻撃側にとってアウト一つを簡単に与えることがいかに恐ろしいことか。



「バントさせて三塁でアウトにすることしか考えていなかった」

試合後の前田のインタビュー。
「バントさせて三塁でアウトにすることしか考えていなかった」

バスケスのバントも定石通り三塁側に転がし、決して悪いものではなく。
しかし、犠打をさせるべくしてさせた前田には通じず。

犠打を想定して投げているからのあの俊敏な動き。

もちろん、ゴールデングラブ賞5度受賞の前田健太だからできた部分はあるものの、
犠打一本と踏んでかかればやはり犠打の成功率は低くなり。
日本だと一塁手の猛烈なチャージもそこに加わり。



立脚点は自身の過去の成功体験

大好きなMLBを観てても、思い出すはもっと大好きなオリックス。

福良淳一との別れは寂しいものの、
福良野球との別れは未来に向かって好ましく。

新監督・西村徳文が就任会見で語ったのは「積極的、アグレッシブな気持ちにさせることが一番の大きな仕事」

まさか犠打を積極的と呼ぶことはないでしょう。

福良前監督を3年間観てきて感じたことは、
思考・判断の立脚点は自身の過去の成功体験にあり。

であれば、
現役時代4度の盗塁王に輝いた西村では、犠打よりも盗塁に重きが置かれそう。
セイバー上、盗塁自体の勝利貢献度もそう高くはないのですが、
それでも犠打をみせられるよりかはだいぶん面白いものになりそうです。



-西村徳文
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