祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

小田裕也

~オリックス、ロッテにお返しの3タテ! の巻~




投手戦

4連勝とロッテ3タテをかけた大事な一戦。

先発を任されたのは、今季初登板の東明大貴
再手術、リハビリを経ての復活マウンド。
ただ、ファームでも図抜けた数字は残しておらず、心配が先に立ち。

相手先発は高卒2年目でプロ初登板の種市。

打撃戦が予想されましたが、蓋を開けてみれば投手戦
両投手の気持ちのこもった投げっぷりをみると、貧打線とは言えないでしょう。



東明大貴

その東明。
もともと細かい制球はありませんが、それでもストレートが高めに浮き、弾き返されます。

しかしその分、低めに集められたフォークが高低差を生み、
さらには味方の好守にも助けられ、6回無失点
73球と球数を考えるともう1イニングいってもとは思いましたが、
七回、左打者が三人続くこともあり、勝ち投手の権利を手にして交代。

完全復活と諸手を挙げて祝うような内容ではなかったものの、
ここまで投げてくれれば御の字
次回もチャンスをもらえるはず。



八回・岩本

七回は、昨日のヒーロー・山田修義
制球に苦しみ自滅していた姿はどこへやら、切れのあるスライダーを外に集め、今日も左打者を三人で片付けます。

八回は、岩本輝
こちらもあっさり三人で切り抜け。

一昨日の記事でも書きましたが、山本が復活途上でまったくもって不安
なので現状の山本と岩本を比べれば、岩本の方が上
いままでの実績よりも現在の調子を優先した、投手起用に心底感心し、
さあ、九回・増井で逃げ切りと思いきや、山本が最終回のマウンドに。

そうでした、
増井は3連投で、今日はお休みでした…。



九回・山本

岩本と山本を天秤にかけた上での八回の岩本チョイスではなく、
増井休養により、九回を山本に託すための岩本登板

山本が、その期待に値するだけのピッチングができるか懐疑的でしたが、いきなりの2連打。
その後、
シュート回転するストレートではなく、フォーク、カッターを中心に据えなんとかツーアウトを取るも、
六番・鈴木大地にムダな四球を与えて、
10打数0安打のルーキー・安田を打席に迎えます。




井口の覚悟、動かず

ロッテ期待の大砲候補、ドラ1・安田。
ドラフト前の記事でも書いていますが、
私の中では、田嶋・清宮に比べてだいぶ評価が低く、よく1年目で一軍に上がってこれたなというのが正直な感想。

この3連戦、大事なところで回ってきては打てず、ロッテ連敗の原因にもなっており、
ここはさすがに代打かと思っていたところ、井口は動かず

厳しい言い方をすれば、
この3連戦、ロッテは安田で負けることにもなるところ。
しかし井口は動かず。

大砲不在のロッテにおいて、ドラ1の有望株の育成は将来を考えれば必須。
目先の試合をたとえ3つ落としたしても、
長距離砲に多くの経験を積まし、意地でも一人前に育てる
そんな覚悟をもった井口の決断には、勝ち負けを越え、拍手を送りました。

もともと確実性に乏しい大砲候補が、ちょっと打てなくなるだけですぐに下に落とす、どこかの誰かには、
井口の爪の垢を煎じて飲んでもらいたいくらい。



振り出しに

その安田が、指揮官の期待と信頼に応え同点タイムリー。
試合は振出しに戻ります

好調であれば、山本の唸るストレートで簡単に牛耳れたはず。
ストレートが入らず変化球一本となったところを、安田が上手くバットに当てました。

ストレートがシュート回転するという、昨年の黒木の不調時と同じ傾向。

山本、
本調子までまだ時間がかかりそうです。



芸術的走塁

延長十回のマウンドには、昨日先発のローチの姿が
試合後の本人談によると、志願の登板だったようで、
前向きな気持ちが好投を呼び、3人で片付けて十回裏へ。

十回裏二死から、小田がヒット、大城四球でバッター・中島
粘りに粘ってなんとか捉えた打球が三遊間を抜け、
二塁走者・小田が長駆ホームへ
捕手から離れたところを疾走し、左手でベースの角を払う小田の好走塁でサヨナラ勝ち

長かった戦いに終止符を打ちました。

二死からのヒットに、芸術的好走塁。
私の中では、小田が今日のヒーロー

そして志願登板のローチが、来日初勝利



犠打

肩口から甘く入った変化球を運んだ白崎のツーラン。
移籍当初は厳しいことも書きましたが、ここ最近いい仕事をしてくれています。

山本の乱調が試合をもつれさせた主因も、
八回無死二塁からの犠打も一つの要因。
犠打自体は成功したものの、ゲッツーもなくリードしている場面。
若月、バットも振れており、ここは強攻でよかったところ。
この消極性が九回の失点を招いた気がします。

また、逆に助けられたのは、
ロッテの六回の攻撃。
2点ビハインドで無死一塁から犠打

さすが福良に次いで犠打の多い井口。
このような野球では上位は狙えませんし、相手としてかなり与しやすい

このことは、悲しいことに、福良にも言えますが…。



お返しのロッテ3タテ

福良がちょこちょこ動かず選手に任せれば(換言すれば不必要な犠打をさせねば)、3連勝は十分可能と書いてきましたが、
福良が介入する場面が幸運にもそれほど多くなく、
お返しのロッテ3タテ達成。

火曜からは敵地での西武戦。
そのことはとりあえず考えず、
サヨナラ勝ちと、4連勝と、お返しの3タテの余韻に、今日明日どっしりと浸りたいと思います。



-小田裕也
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