~オリックス・金子、「おぜとともニ」の巻 ~
電光石火
オリックス・金子千尋投手(33)が5日、自身のインスタグラムに宮崎キャンプでブルペン投球する映像をアップ。2010年の同日に24歳の若さで亡くなった元チームメートの小瀬浩之さんを追悼したと思われるメッセージを添えた。
金子は「ヨコからのアングル」と題して自身の投球の様子をアップ。さらに「#おおきく振りかぶってみました #ぜんりょくではまだない #とりあえず第1クール終了 #とにかくケガ無くいきたい #もちろん1年間通して #ニネン間の悔しさをぶつける」と続けざまにハッシュタグを添えた。
これらのハッシュタグを縦読みしていくと「おぜとともニ」。これは10年2月5日に沖縄県宮古島で行われていた春季キャンプ中に、選手宿舎から転落死した小瀬浩之さんに向けられたと思われるメッセージとなる。(サンケイスポーツ)
あれからもう、7年が経つのですね。
ブルーハーツ「電光石火」にのせて打席に向かう、真っ赤な手袋の君は、
まさしく天才だった。
その天才は、
花開く寸前に、自ら散った。
2014の激闘譜に君の名があれば、
2厘差は必ず覆っていた。
時を経て美化された思い出ではない。
そう信じるに足るだけの実力が、君にはあった。
確かにあった。
その神のようなバットコントロールは、
異国の地で戦うあのレジェンドを思い出させた。
時を経て美化された思い出ではない。
これは事実だ。
小瀬浩之。
誰からも好かれたその笑顔は、
いまも朽ちることはない。
大引、金子
オリックス版羞恥心としてともに舞台に立った坂口。
仲の良かった北川も迎も、オリックスを去りました。
そして、兄貴分の大引も。
小瀬の実家に足を運び手を合わせた大引は、
ヤクルトで初の日本一を飾ったとき、
ヤクルトのユニフォームの下に、オリックスのユニフォームを着こんでいました。
背番号は、慣れ親しんだ「10」ではなく、「41」。
そう、
小瀬の背番号です。
小瀬を知る選手は、平野、岸田、比嘉、山田、西、伊藤、Tそして金子だけとなりました。
そんな金子の切ない想い。
そして優しさに、
胸が痛みます。
小瀬とともに
金子が縦読みに込めたメッセージ、
「小瀬とともに」。
ともに喜び、
ともに悲しみ。
24年の人生を、まさしく電光石火のように駆け抜けた小瀬。
あの日から7年経っても、
小瀬は、私たちの心のなかにいます。
それはきっと永遠に。