~オリックス・ロメロ、退団か の巻~
物別れ
オリックスのステフェン・ロメロ外野手(31)が今季限りで退団することが21日、決定的となった。来日3年で69本塁打をマークしながら、今季は自己最少の81試合の出場。右脇腹痛などで3度の登録抹消を経験するなど故障が多いため、11月末が締め切りの保留選手名簿から外れる可能性が高くなった。
球団関係者は「出場すれば結果を残してくれるが、けがだけ(が懸念材料)」と説明。今季、4番での出場60試合はチーム最多で、打率3割5厘、18本塁打、63打点と高い能力を発揮したものの、年間を通した活躍ができなかった。来季は3年契約の3年目で球団とロメロの双方にオプションがあったが、条件を満たさず、残留交渉もまとまらなかったもようだ。(スポーツ報知)
1年目の大活躍でシーズン途中に異例の3年契約(3年目オプション)を結んだロメロ。
4年目となる来季はオプションを満たせず、物別れの模様。
規定打席到達は一度だけ
怪我怪我怪我の印象の3年間。
1年目は開幕1ヶ月で左膝を痛め約1ヶ月離脱。
2年目は脇腹を痛め約1ヶ月、
3年目の今季は首痛から開幕洩れ、復帰一週間で脇腹痛。
そして大事な9月に膝を痛め、年3回目の故障離脱でシーズン終了。
2億5000万円超の年俸を貰いながら、規定打席到達は3年間で一度だけ。
3年間で303試合。
そして31歳の今季は、自己最少の81試合。
費用対効果を出場機会で考えれば、割に合わない。
勝敗に直結
しかし、3年間の平均打率は.268。
本塁打数は69本で年平均で考えれば23本で、OPSの平均は.826。
費用対効果を成績で考えれば、決して悪くはなく。
そして毎年顕著に、
ロメロがいればチームは浮上し、ロメロが消えればチームは沈む。
一野手の存在がチームの勝敗に直結する。
これほど存在感の大きな選手を知りません。
主張
オプション契約の条件は、何本ヒットを打ったなどの個々の数字でなく一軍登録日数であることが一般的。
難易度が低いからこそ、中島宏之の4年目がありました。
オリックス側からみれば、試合に出るという最低条件をクリアしていない以上、ダウン提示は当然の選択。
が、
ロメロ側からみれば、出場した試合では結果を残しているのだからある程度の要求も当然。
それに今季は、出場試合数は少なかったもののOPSは.902とキャリアハイ。
どちらの主張も分かります。
リリースやむなし
難しいところですが、今季とほぼ変わらぬ年俸をロメロ側が要求しているのであればリリースやむなしが個人的意見。
今季の数字を来季143試合で残すという可能性は当然にあるものの、3年みてきてあまりにも怪我に弱く来季フルで戦える未来がみえない。
ファンの考えも上記に二分するはず。
そしてどちらが正しいかの答えは、来シーズン終了後にしか明らかにならず。
例えば巨人のように外国人を入れ代わり立ち代わり使うチームには、怪我がちなロメロはもってこいなのでは。