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ロメロ

~オリックス・ロメロ、家族を思った末の退団 の巻~




ロメロ退団

以下、日刊スポーツからの引用。

オリックスは3日、ステフェン・ロメロ外野手(32)から退団の申し出があり、ウエーバー公示申請の手続きを行ったと発表した。コロナ禍で米国にいる家族が来日できないため退団を決断した。

福良GMは阪神戦が行われる京セラドーム大阪で取材に応じ、「本当に残念ですけれど、家族のことを考えたら仕方ないかなと。本人もまだ(日本で)やろうと思ってファームのゲームにも出ていた。どうしてもモチベーションが上がらないと、相当悩んでいた。そこは理解してあげないと」と説明した。「チームとして後半も必要だと伝えていました」と残留を要請したが、最後は本人の意思を尊重した。

二度目となるロメロの退団ですが、今回はコロナ禍のため。
楽天で本領を発揮しての古巣復帰に期待するも、残念な結果となりました。



働くことの意義

仕事の意義、働くことの意義とは何なのか?

内閣府の調査によると80%超の人が「収入を得るため」と答えていますが、それはまさしくその通り。

しかし独り身でなく家族を持つと、多寡はともかく収入は自分を選んでくれた妻や夫、またこの家に幸福にも来てくれた子供たちを少しでも幸せにするための一道具の色合いが強くなり、人によってはそれが全てともなります。

その傾向は外国人の方がより強く(もしくは公言しやすい環境がより強く)、来日叶わなかったディクソンと同じようにロメロも家族が全てであったということ。



苦渋の決断

家族のために働く人間にとって、異国の地で大事な家族もおらず一人で過ごす苦しさ。
しかも真面目な人間ほど、コロナ禍により気晴らしの外出すら許されない窮屈さ、それに伴う鬱屈。

察して余りあり。

西武のメヒアも同様の理由で退団、単身赴任中のDeNAの新外国人シャッケルフォードもツイッターで日本の外務省に向けてその苦しい心中を吐露。

いずれにせよ、「仕事をとるか家族をとるか」で家族を選んだロメロの苦渋の決断について、同情を禁じ得ず。
そしてその選択もなんらおかしいものではなく、十分理解できるもの。

3年と半年、ロメロにはやはりありがとうの言葉を送りたい。



ロメロは17年から3年間オリックスでプレー。昨季は楽天に在籍し、今季から復帰していた。NPB5年間で96本塁打を放つなど長打力が武器で、今季はここまで20試合に出場し、打率1割6分9厘、3本塁打、9打点だった。

ただ、戦力という面でシビアにロメロの退団を評価するならば、現状の成績であればそこまで大きな痛手とならないのもまた事実。
来日遅れ5月の初登場以来複数回の昇降格を繰り返し、四番を打った翌日にスタメン落ちなど起用法も一定せず。
しかも残念なことに結果も残せない。

このブログでもロメロの起用については幾度も違和感を訴えてきていましたが、上記の通り低迷の主因はモチベーションの低下。なのであれば、私が感じたその違和感も、なんとかしたいという首脳陣の試行錯誤の末の判断であったのかと思えば理解できます。



「いろんなこと」

たぶん、ディクソンとロメロの問題があったからこその、スパークマンとラベロの獲得
その最悪の可能性を考慮に入れた上での福良GMの動きは評価すべきもの。

ロメロの代わりになるであろうラベロに関しては実際観ていないのでなんとも言えませんが、今季のロメロの働きならば補うはそう難しくもないはず。

福良GMは今後の戦力補充に「向こう(海外)から連れてきたら間に合わない。(チームが)これだけ頑張っているので、いろんなことを考えます」と後半戦を見据えた。

「いろんなこと」といっても選択肢は、トレードか独立リーグの外国人もしくはNPB経験者の獲得のみ。
頑張っているチームに対する、GMの次の一手は果たして。




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