~オリックス・榊原翼、快投でローテ争いに生き残る の巻~
榊原翼
中6日でいけば開幕戦にあたる金曜には開幕投手内定の山岡を二軍戦に登板させ、開幕第2戦となる土曜には東明。
となれば、本日日曜日の先発を任された榊原翼は開幕3戦目先発の最有力候補。
キャンプからいまひとつのピッチングが続いていた榊原。
ローテを争う小林慶祐が同じく広島相手に好投。
ここは是が非でも結果を残したいところ。
その榊原、
7回を投げ、被安打1・奪三振7・与四球3・失点0。
強力・広島打線を相手に小林以上の快投をみせ、ローテ争いに生き残りました。
快投
力んで制球難に悩んでいた榊原も、今日は球数少なくテンポのいいピッチングを披露。
最終イニングとなった七回にもストレートは147キロを記録。
ピンチでも田中広輔、鈴木誠也を直球で押し込みました。
大きなカーブも効果的に使い、広島打線を抑えきった榊原。
昨日の東明が昨シーズン終盤のピッチングを取り戻したのと歩を合わせるように、榊原もようやくの感。
昨季最終盤、一軍復帰後の榊原。
3試合17イニングを投げ失点わずか2と、ほぼ完璧なピッチングができていました。
その記憶が首脳陣にあったからこそ、ここまでいまひとつのピッチングが続きながら開幕3戦目の最有力候補として残していたのでしょう。
首脳陣の、そしてファンの期待に、快投という結果で応えました。
近藤大亮
山岡、東明、榊原、アルバース、山本、松葉がいまのところの開幕ローテ。
その後に、小林に下でも結果を残すK‐鈴木、さらには山崎福也が続き、
少なくとも金子が抜けた弊害を感じることはなく。
中継ぎ陣では、肘の不安により調整の遅れていた近藤大亮が一軍に復帰。
引き分けか負けしかなくなった九回裏のマウンドを三者凡退に抑え、ゲームを締めました。
荒西が一軍ブルペン陣に入ってきそうですが、山本の役割を担わせるのは酷で、だからこそ現有戦力の底上げが肝要。
ブルペン陣の中核を担っていってほしい近藤には特に。
盗塁死
九回表、三連打で無得点。
中島・小谷野時代を思い起こす非効率性ですが、理由は、無死からの一番・福田の盗塁死。
盗塁・エンドランはセイバー的には評価が高くなく、むしろ動かず打者に任せた方がよいとされています。
ただ、今年はかつての盗塁王が監督。
犠打王だった前監督がその犠打に拘泥し続けたように今季は盗塁企図はかなり増えていくはず。
セイバー的に最低でも7割5分の成功率が求められる盗塁。
盗塁数、それ以上に成功率が重要となってきます。
吉田正尚に代打・小島
その九回表、一死一三塁で四番・吉田正尚に代打・小島を起用。
小島のここまでの代打成功率の高さや、吉田がこの試合ここまで3‐0だったことが理由だったわけでなく、吉田の怪我でなければ単純に小島に打席を与えたかっただけでしょう。
公式戦において、吉田正尚に代打は選択肢として100%なし。
ただだとしても、
負け慣れたこのチーム、勝利に執着していくべき。
それはオープン戦といえど、試合終盤に勝てる機会があるのであれば。