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佐藤世那

~オリックス・佐藤世那、サイドに挑戦 の巻~




 サイド挑戦

 オリックスの佐藤世那投手(20)がサイドスローに転向する可能性が急浮上してきた。

現在、台湾で開催中のウインターリーグに参加中で、前日13日の試合からサイドで投球していることが判明。球団関係者によると「試している段階で、もう少し様子を見る」と本格転向かは未定ながらも、本気で挑戦中のようだ。

佐藤世は、仙台育英で平沢(ロッテ)と一緒にプレーし、3年夏の甲子園で準優勝。その後の18Uワールドカップで日本代表として好投するなど高校野球ファンには人気投手の1人だ。15年ドラフト6位でオリックスに入団。球団の期待も高かったが、2年間で1軍登板はなく、今季のウエスタン・リーグ成績は12試合で2勝1敗、防御率5・00と不本意で、飛躍のきっかけを求めていたようだ。

 オリックスでは、ここ数年でサイド転向者は続出中で、戸田、大山、古川(引退)、高木(今オフ退団)、さらに今秋季キャンプで3年目左腕の斎藤が転向したばかりだった。かつては鈴木平氏が活躍した95、96年はリーグ連覇を達成。さらに2位に躍進した14年は、比嘉がパ・リーグタイ記録の34試合連続無失点を樹立するなど、“オリックスに名サイドあり”としてファンにも認知されていた。

球団は今オフにFAで増井を獲得。今後、日本ハムに人的補償を要求される可能性があるが、佐藤世のサイド挑戦が、日本ハムに影響が出るかも注目だ。(スポニチ)

今季終盤に初めて一軍登録されるも、登板機会を与えられることもないまま抹消となった佐藤世那。

1年目ファームで防御率5.37、K/BB:1.40。
2年目は防御率5.00で、K/BB:1.61。

高校時代、あれだけ打者の空振りを誘った自慢のフォークで三振が奪えず、
力のないストレートを弾き返される。

同期の吉田凌がプロ初先発を飾り、ウインターリーグでも完封するなど一定の実力を示し、
後輩の山本は上で初勝利
また、大器と名高い山崎颯一郎が控え、
育成の榊原も下で結果を残す。

そんななか、派遣されたウインターリーグでも結果が出ない…。

焦る気持ちは痛いほどに分かります。



「 サイド転向者は続出中」

ファームでの成績がほとんど変わらない一つ上の先輩、齋藤綱紀も今秋季キャンプからサイドに転向。

上述の記事内に、「オリックスでは、ここ数年でサイド転向者は続出中」とありますが、
そのいずれも結果を残せなかった投手の背水の策としてのサイド転向。
そして、
そのいずれもうまくいっておらず
その中で、唯一一軍の戦力となった大山は、すでにサイドを辞めているという皮肉。

まだ試投の段階とのことで、本格的に転向するかは未定のようですが、
なかなかものにするのが難しいのも現実です。



 ウイニングショット

高校時代の実績は、
夏の甲子園準優勝、U-18ではアメリカを完封し最優秀投手に選出されるなど十分な佐藤世那。

しかし、ドラフトではその独特なアーム型のフォームがスカウトに敬遠され、6位指名。

オリックスでは、微修正はあったものの大幅なフォーム矯正をすることなく2年が経ちました。

私的には、
サイドになることで、佐藤のウイニングショットであるフォークの落ちが悪くなるのではと心配しているのですが、
山田久志の言を借りれば、手首さえ立っていれば問題なし。
であれば、それができるか否かが分かれ道となりそう。

サイド転向で、K/BBが表すような制球面の課題も軽減できそうですし。



 手探りの挑戦

契約更改では、
フェニックス・リーグから秋の練習にかけて真っ直ぐの調整のためにほぼストレートしか投げていませんでした。そういった意味では自分の中で手ごたえはあるので、真っ直ぐでどこまでできるかウインターリーグで試したいと思います」と語っていた佐藤世那の、急ともいえるサイド挑戦

オリックス二軍投手コーチの小松が同ウインターリーグに派遣されているので、
その了解のもとでの挑戦なのでしょう。

本来ならば、育成選手を除きコーチの指導を受けられないこの時期に、小松の指導を受けながらサイド挑戦ができる幸運
サイドを続けるか否かは別として、いろいろなことを試すには最適な時期であることは確かです。

そして成績も2試合とはいえ、オーバースローのときに比べ良化。

ウインターリーグはいろいろなことにチャレンジできる場所。

壁にぶつかった若者の手探りの挑戦が、
吉とでることを祈っています




-佐藤世那
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