~オリックス、九回・澤田で勝ち逃す の巻~
クローザー・増井でなく澤田圭佑
2点リードの九回裏、マウンドに上がったのは、クローザー・増井でなく澤田圭佑。
数字だけみれば増井より澤田も、私としては違和感しかなく。
クローザーとセットアッパー、やはりかかる重圧は大きく異なり、
2年前、クローザーを任されて調子を崩した黒木優太のことを思い出していたところ、
先頭打者にヒット、次打者に本塁打で、あっという間に同点に。
そして結局サヨナラ負け。
日曜はなんとか分けましたが、そううまくいかず、実に痛い敗北となりました。
下に落とすべき
増井ぐらいのベテランであれば、クローザーとして使うつもりがないのであれば、2年前の平野のときと同じく下に落とすべき。
今日のように同点でも使えず、もちろんビハインドでは使えない。
投げる場所がありません。
2度の失敗はあれど、残り3度の登板は一人のランナーも許さず完璧に抑えており、前回の記事でも書いていたように、私としては(故障等でなければ)もう一度チャンスを与えるべきと思っていました。
アルバースを代える必要がなかった
ブルペンでの調整もあるため、さすがに思い付きで九回に澤田を選んだわけではないでしょう。
であれば、まったく納得がいかないのが、八回ツーアウトから吉田一将を投入した場面。
まず、アルバースを代える必要がなかった。
前回KOの汚名を雪がんと、丁寧に、アルバースらしいピッチングを初回から八回まで継続。
八回ツーアウト、そこまで2安打を浴びている加藤のところでベンチは動きましたが、球数も100球に届いておらず、いくら外国人投手とはいえ完投してもおかしくない内容。
この交代が最初の疑問。
ワンポイントで吉田一将を投入
次に、ツーアウトからワンポイントで吉田一将を投入したこと。
これがいつも通り九回に増井を使うつもりであれば、その起用も問題はなし。
ただ、今日は最初から澤田を抑えで使うつもりであったのならば、万が一に備え(その万が一が起きたのですが)ブルペンで最も信頼できる吉田一将は切り札として残しておくべきでしょう。
だから澤田がなんとかしのいだ十回に不安定な近藤を投入することとなり、四球で出したランナーがサヨナラのホームを踏むこととなる。
最悪のことを考えて手を打っていたとは到底思えません。
九回の失敗はこれで3度目
ただ、その内情は現時点ではわからず、
私的には、九回に備えてのブルペンで増井に故障があったのかなという気がしています。
そうでもないと納得できないくらいに、理解不能な投手起用(特にアルバースの交代と吉田のワンポイント起用)でした。
九回の失敗はこれで3度目。
10試合で3度目でありしかもどれも2点差以上リードしていただけに、余計に始末が悪い。
一二番コンビの躍動
負けた試合でもよかった点を残すことを心がけているのですが、
2試合連続で勝ちゲームを逃すとさすがにそんな気にもならず。
ただ、それでも福田、西浦の一二番コンビの躍動だけは記しておきたい。
四回、ギリギリまで引き付けての技ありのレフト前ヒットの福田。
すかさず二盗。
続く西浦は詰まりながらもライト前に運び、ワンヒットで同点に。
そして西浦も走り。
入団二年目の選手の頑張りを、他の選手はどう感じているのか。
特にTと後藤。
Tと後藤
いつの間にか打率があの吉田正尚を下回ったT。
四回、ランナー三塁の場面で三球三振。
全ての球が際どかったものの、一二球目の直球に手を出さず三球目見え見えのフォークに手を出す姿を幾度観たことか。
いまの後藤は(毎年ですが)一軍レベルのバッティングではなく。
後藤をスタメンで使う弊害として、守備がいいだけに試合後半にいけばいくほど代打を送れず得点機会を喪失するということが挙げられますが、日曜今日とまさにそれ。
勝ち試合を、また逃しました。