祈優勝! オリックスバファローズ

~オリックスバファローズを心から愛するファンの、ブログ~

杉本裕太郎

~オリックス・杉本裕太郎、平成末に現れた救世主! の巻~




四番・杉本裕太郎

今季2試合目の出場で、四番に抜擢された杉本裕太郎
三回にバックスクリーンへ特大の今季第1号
七回にはレフトスタンド上段に飛び込む特大の第2号

長距離砲が軒並み不振のチームに現れた新大砲は、世紀末でなく平成末に現れた、救世主

杉本の2発を目の当たりにした、ほとんどのファンの声は異口同音に二つ。
一つ目は「ほらね」。
二つ目は「起用が2週間遅い!」。



「10億稼げる男」

JR西日本時代から、
プロに負けぬだけの飛距離をもち、
肩も後藤レベルに強く、守備も決して悪くない。
しかも大型選手にしては足も速い。

その素質はまさに、当時二軍監督だった田口壮曰く「10億稼げる男」
すなわちメジャー級。

しかしその開花を妨げていたのが、目に余るくらいのドアスイング
杉本が初めて一軍昇格した試合の記事でも書いていますが、余りにものドアスイングに腰を抜かしたのを覚えています。



オリックスの育成力

正直言えば、
そのとき感じたのは、これは矯正できるレベルにない。
ただ、
杉本が恐ろしいほどのポテンシャルを秘めているのは誰の目にも明らかで、
この大器をもし育てることができれば、オリックスの育成力は決して他球団に引けをとらないものとなる。
そう考えていました。

2年目、少しは減るも基本はドアスイング。
3年目、その悪癖がだいぶみられなくなり、一軍で2発。
2本目はセカンドライナーの弾道がライトスタンドに突き刺さる漫画的一発に驚愕。

そして今季。
ついにインサイドアウトのスイングを習得し、オープン戦から爆発。

これだけ欠点があった選手を、よく育てました。



転機

ただ、杉本自身が不断の努力を続けていたのは間違いなく、youtubeでその映像が確認できます。

タッパもあり打席での姿は、高橋智を思い出します。

高橋も水谷実雄の指導を受け何度もチャンスを貰いましたが花開かず。
プロ5年目の開花の要因としては、上田利治がチームを去ったのが非常に大きかった。

杉本も同じくで、長距離砲にも打率三割を求めていた(ようにみえる)前監督の下ではきっと厳しかったでしょう。
~オリックス・杉本、「打率は2割5分以上で本塁打は30本」の巻~でも書いていますが、短所よりも長所をみる新監督就任が杉本にとって非常に大きかった。

それでも2週間遅いですが(杉本でなく西村昇格とはいったいなんだったのか?)。



三番・吉田正尚、四番・杉本裕太郎

三番・吉田正尚、四番・杉本裕太郎の並びは、青学時代以来。
別離から5年、大砲が再び並び立ち、遅れてきた先輩・杉本裕太郎が今日の主役でした。

これから壁にぶち当たったとしても、搭載しているものが違い、とにかく辛抱強く起用していく選手。

苦労を重ねた大器の大樹がいま大きく花を咲かせた。
その瞬間を観れたことはまさしくファン冥利

素晴らしい一日でした。



西村の厳しさ

昨日ミスで試合を壊した福田にショートを与えず
冴えない両外国人を優遇せずスタメンから外し
制球力がトレードマークの東明がボールをコントロールできなかったのをみてスパッと三回で降ろし。

昨夜の悪夢を忘れさせた今日の快勝劇。
西村の厳しさが選手に緊張感を与えたことは間違いなく。

最後に山崎福也
こちらもようやくの開花と、信じたい。

そして後藤駿太
打撃、守備、走塁、よくやった。
きっかけとしてくれれば。



-杉本裕太郎
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