~オリックス、杉本裕太郎と高橋智 の巻~
高橋智か杉本裕太郎
~オリックス・杉本裕太郎の変身 の巻~に続いて。
背番号「99」といえば、アーロンジャッジか杉本裕太郎。
その杉本、身長190㎝、102㎏の巨漢。
オリックスの大男と言えば、高橋智か杉本裕太郎。
大型の右の長距離砲。
当たれば飛ぶもなかなか当たらないところもそっくり。
高橋智
高橋智、愛称デカ。
高卒2年目で野手転向。
二軍打撃コーチの水谷実雄との二人三脚はすぐに実を結び、プロ3年目にウエスタン新記録の21本塁打を記録するも、長距離砲特有の確実性の乏しさを監督・上田利治は辛抱できず、一軍定着できず。
当時の水谷、高橋の苦闘・苦悶は、山田久志著の「300勝に賭けるサブマリン」に記されています。
高橋の開花は、高橋に先入主を持っていた上田が去り、土井正三が監督となってから。
これが、土井の監督としての唯一の功績。
東京ドーム3打席連続本塁打。
いまのように情報をすぐに手にできない時代。
21時のNHKニュースで歓喜したことはいまもなお忘れえぬ思い出。
比較
杉本裕太郎と高橋智。
年齢こそ違えど、一軍出場4年目までの総本塁打数は奇遇にもともに7本。
長打率も、高橋の平均.402に杉本.446とそこまでの差はなく。
明らかに異なるのは、打率と出塁率。
打率:高橋.245/杉本.157、出塁率:高橋.306/杉本.176。
二人の共通項として「当たれば飛ぶもなかなか当たらない」と書きましたが、実は確実性と選球眼ともに有意差あり、杉本はより当たらず塁にも出ない。
確実性と選球眼の悪さ
昨日の記事でも書いた、杉本の意識改革。
その試行錯誤や創意工夫は、結果云々に関わらず杉本の野球人生において財産となるもの。
ただ、それにより長所を消すのであれば反対というのが私の立場。
しかし、杉本の確実性と選球眼の悪さは、いわゆる一軍レベルに足らざるのもまた確か(一軍レベルと一言でいっても監督の志向や打者タイプによりけりですが)。
打率.200/本塁打40/出塁率.300
そこを克服せんがための打撃改造。
小さくまとまるのではなく、自己の最大の武器である長打力を生かすためのものという点は常に忘れず、首脳陣も注視すべきしてほしいところ。
私としては、打率.250など求めず、打率.200(の確実性)で十分なので本塁打40本の選手になってほしい。
そして長打を警戒されての出塁率が.300に近づけば万々歳(確実性よりも選球眼の方が問題です)。
例えるならば、テキサス・レンジャーズのジョーイ・ギャロのように。
ただ、監督が西村では、いや個性を軽視するNPBでは、ギャロのような日本人選手はまず生まれない。
参考までに、
これまでの杉本の通算成績を規定打席(443.3打席)に到達したと仮定するならば、本塁打数は36本となります。
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