~オリックス・鈴木優、プロ初勝利で連敗止める! の巻~
中川圭太
昨日、失策後チャンスで代打を出された中川圭太が二軍落ち。
代わって上ってきたのが宗佑磨。
その宗が一番サードでスタメン出場。
ライバル同士の入れ替えで、宗が復調していれば戦力的に大きなダウンとは考えていませんが、わずか10試合で中川を見切るのは早すぎる印象。
守備はミスが多く現在打率は一割台。
しかしそれでもまだ中川は、オリックス貧打線においては打が期待できる方。
三塁での経験を実戦を通して積ませていくというのが降格の狙いであるならば、しっかりと一二軍で情報を共有し出場機会を確保してあげて欲しい。
まさか(というかやっぱり)の犠打
7連敗中のオリックスの先発は、プロ6年目、2度目の先発となる鈴木優。
先週金曜の山岡3球降板後の緊急登板で結果を残して掴んだ、晴れ舞台。
一回表、中川に代わって一軍に上がってきた宗がエラーで出塁。
二番・安達に西村が命じたのは、まさか(というかやっぱり)の犠打。
鈴木に早く先取点をの気持ちは分かりますが、1点で援護になると考えたとすればあまりにも短絡的。
100%負けを覚悟
経験の浅い投手を楽に放らせるには、1点でなく大量点を取ることが一番。
しかもまだ初回、みすみすワンアウトを与える必要もなく、積極的に攻撃的に向かっていくべき(そういえば当の本人が昨年積極性を標榜していたような…)。
で、案の定、安達が犠打失敗。
また今日も監督がちょこちょこ動いての判断ミス。
これで、100%負けを覚悟。
5回無安打
その負の覚悟を融かしてくれたのが、先発の鈴木優。
スライダー、フォーク、ツーシームと縦の変化をとにかく低めに集めて勝負。
これらの球種でカウントがとれるようになったのが鈴木の進化であり真価。
結果、強力西武打線相手に、5回無安打の好投。
今季の鈴木に関しては、ここでも登板のたびに称賛していましたが、まさかここまでのピッチングをしてくれるとは。
堂々とした面構えとマウンド捌き
それでもニ度のピンチあり。
三回、先頭の栗山への四球はその変化球が高めに浮き、次打者川越には低めに行きすぎ連続四球。
ここを凌ぐも続く四回、腕が攣り治療に向かうアクシデント。
これらに動じなかった精神力はオフのプエルトリコ修行の賜物か。
堂々とした面構えとマウンド捌きにそれらが現れています。
鈴木優、プロ初勝利
中4日に故障もあり大事を取って5回ノーヒットながら交代。
六回表に奇跡的に大量6点を挙げてからは、六回裏は信頼の山田修義、七回増井、八回ヒギンス、九回澤田と繋いで、西武相手に完封勝利。
6点リードとはいえ、点を貰った直後あっさり3人で片付けた山田修義の投球が、西武打線の灯を消しました。
鈴木優、プロ初勝利。
鈴木の好投で長かった連敗が一旦終わりを告げました。
Tに鈴木。
プエルトリコ組の活躍が光っています。
吉田の一発
オリックスには珍しい六回の大量点は、ようやくの吉田正尚の一発から。
相手源田のエラーにも珍しくつけ込めたのが大量点の要因(というか立ってるだけで3点貰ったのでつけ込んだともいえませんが)。
そして、初回を除き西村が不要なことをしなかった(する暇がなかった)のも非常に助かりました。
明日は、山崎福也。
ヒギンス、鈴木優と並んで開幕一軍漏れが不思議だった投手の一人。