祈優勝! オリックスバファローズ

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駿太

~オリックス、背水の後藤駿太 の巻~




「与えられていた」

2018年1月27日、シーズン前のFull-Countの記事より部分引用。

「勝負の1年になる」。オリックスの後藤駿太外野手は何度もこの言葉を繰り返していた。

ソフトバンクと優勝争いを演じた2014年には打率.280をマークするなど、幾度となくレギュラーを獲得する機会はあった。だが、そのチャンスこそ自らの手でつかんだものではないと口にする。「入団した時から今まで与えられていた部分があったと思うし、甘えていた自分もいた。自分で掴んだ部分もあったが、そのチャンスを掴めなかった」。球団の期待に応えられないもどかしさは誰よりも本人が一番、感じていた。

プロ8年目を迎える今シーズンは、まさに背水の陣で挑む年になるが「これからもっと厳しくなると思います。けど、変な話ですが今が一番やりがいがある。『野球やってるな』って思うんですよ」と表情は明るい。

1番打者不在がチームの最重要課題ともいえる。駿太自身もそこは自覚し、「今のチームにはレギュラーで打つ、走る、守る、全てが揃っている選手はいない。今年で8年目になりますけど、やる以上は僕はまだ遅くないと思っています」と「1番」奪取に意欲を見せている。

「築き上げてきた部分もあるが、やっぱり試合に出続けたい。誰もがそう思う」。守備固め、代走、代打と便利屋で終わるつもりは毛頭ない。「今はワクワクしています」。自らを信じ、胸を張れる成績を残すため激しいレギュラー争いに挑む。

結果、2018年シーズン、
33試合/37打数8安打/打率,216/打点4/本塁打0/盗塁2/失策2。



「もったいない1年でした」

2018年11月16日、シーズン終了後のNumberの記事「猛牛のささやき」より部分引用

「もったいない1年でした」
オリックスの後藤駿太は、プロ8年目をそう振り返った。淡々とした口調の中に悔しさがにじむ。

昨年までは、一軍にいても相手が左投手の時はあまり出場機会がなく、守備固めのみの試合も多かった。「上であまり試合に出られないんだったら、二軍にいて試合に出た方がいいんじゃないか」と考えることがあったと言う。

「今年はそれが現実になってしまった。ファーム生活の中、心のどこかで、下で頑張ることも自分のためになる、二軍にいてもいいって思ってしまっている自分もいたんです。そこが一番難しかった」

その発言通り、下で頑張れたのかどうかは分かりませんが、
2018年二軍成績、
64試合/172打数28安打/打率,163/打点11/本塁打0/盗塁1/失策0。

今季で自由契約となった吉田雄人の成績が、
64試合/146打数33安打/打率,226/打点14/本塁打1/盗塁3/失策0。

数字だけみれば、戦力外レベル。



「しょーもない1年」

「今年の感想を聞かれても何もない。サーッと終わってしまった。しょーもない1年にしてしまった。やっぱり一軍にいたいなと思ったし、一軍で試合に出ることがどれだけすごいことか、どれだけ価値のあることかがわかった。一軍に残るためには何でもしなくちゃいけない、どんなかたちでも残らなきゃいけないと今は思っています。

それは二軍にいなければわからなかったことだから、今年はいい経験になった。いい経験なんて言っていられる年齢じゃないですけど、まだ戦力外通告は受けていないので、来年もあるので、もう1回初めて一軍に定着できた年のように、毎日毎日、与えられたことをしっかりやるということを徹底していきたいと思います」

「『駿太と宗の勝負だ』みたいな記事も出ていましたし、焦りたくなくても焦ってしまった。繊細すぎましたね。周りを見すぎていました。例えば一軍にいる宗や小田(裕也)さんや西村がどれだけ打っているかを見て、じゃあこれだけ打てば自分は出れる、というふうに考えてしまっていました。

でもそうじゃないなと気づきました。周りが3割打とうが2割だろうが、安心もしないし、不安にもならない。自分が思っているところまでいけたら絶対活躍できる、というふうに考えようと思っています」

表現は異なれど、毎年口を出るのは反省と後悔のことばばかり。
打率,163が示すように、心の持ちようの問題ではなく、単純に技術不足



盗塁1

「二軍にいて試合に出た方がいいんじゃないか」という割には、ファームですらレギュラーを掴めず(与えられず)。
打では、下でも西村にも西浦にも負け。
そして、盗塁はわずか1つで、
実は私が最も納得がいかなかったのがこの点。

代走からの守備固めというのが、一軍での後藤の起用法の一つ。
さらに福良前監督は盗塁数アップをチーム目標に掲げていました。
なのに、下で盗塁技術を磨こうとしない

そんなことだから、「しょーもない1年」になってしまいます。



宗佑磨

後藤駿太がセンターの一番手である限り、このチームに未来はないとずっと書いてきました。

これまでも福良が一軍で何打席も与えてきましたが結果出ず、にもかかわらず停滞する彼を超える選手が出てこない。
これが一昨年までのオリックスの現状でした。

しかし、ようやく宗佑磨という攻撃型のバッターが出てきて、外野転向一年目であっさりと後藤を追い抜いていきました。

いくら持っているものが素晴らしくても、それを活かせない(活かそうとしない)選手の出番が減るのは当然のこと。
競争こそがチームが強くなる必要条件です。




背水の陣

2016年の週刊ベースボールでゴールデングラブ賞とセイバーの関連性の記事があり、
セイバー上外野手部門でダントツの数字を残していたのが後藤駿太。

その守備は12球団でも屈指。
ここに打が加わればと願い続けてはや8年。
数字だけみればプロ1・2年目に逆戻りで退化
だからこそ、今年やらなければ本当に終わり。

自身でも自覚があるように、まさに背水の陣
いままでのバッティングフォームをみている限り打の向上はなかなか厳しくとも、この守りに少なくとも足(盗塁)が加わってくれば。

レギュラーでなくとも、一軍の戦力になってもらわないといけない選手です。




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