~オリックス・後藤駿太、3ボールからのタイムリー の巻~
新・東明
今春4試合目の紅白戦。
先発は山本由伸に東明大貴。
開幕ローテどころか開幕投手もありうる山本に比べ、東明はローテ入り不確定。
しかし昨年後半のピッチングは安定感に溢れ、昨年のピッチングができれば当然ローテに入ってくる投手。
安定感の要因はとにかく制球力。
肘故障前の2016年辺りの東明は制球難で試合を壊すシーンが多々見られたものの昨年はほぼ皆無。
ストレートは入団当初に比べ落ちていますが、それを補うに十分なコントロールを手にした、新・東明。
丁寧に
その東明、今日もストライク先行のピッチングを披露。
昨年も感じたことですが、術後は一球一球丁寧に無駄にすることなく投げる姿が印象的で、それが故障のおかげだとすれば2年のリハビリも無駄ではなかったということ。
山岡、山本、アルバースにディクソン。
先発5番手に当然食い込んできてほしい。
対する山本は2回/被安打2・失点1。
今季初登板時の三者連続三振に比べると地味ですが、内容的には決して悪くなく。
1失点の場面は内野ゴロゲッツーでチェンジという場面で、サード頓宮がボールが手につかず残したランナーが戻ってきたもの。
カーブも有効利用しており先発仕様へのモデルチェンジも進んでいます。
白崎二盗
その残ったランナーは白崎。
白崎もチーム方針で盗塁を仕掛けて成功。
二塁に進んだところで、バッター後藤がライトへのタイムリーを放ち先制しました。
ピッチャー山本で二死一塁、バッターは七番。
動かねば点が入らない場面できっちりと動き、点を奪う。
こういう野球ができれば、チームは確実に強くなります。
3ボール
タイムリーの後藤駿太。
打ったのは3ボールから。
ランナー二塁、無死ならまだしもツーアウトからフォアボールを選んでも二死一二塁。
次打者は八番バッター(佐野)で下位となり、エース級の山本相手では決して得とはならず。
それならば、ストライクを安易に取りにくる3ボールから勝負するのは非常に有効な作戦(統計的にも3-0が最高のバッティングカウントです)。
積極性
白崎の塁を盗む積極性が、
後藤の3ボールからヒッティングという積極性が、難攻不落の好投手から点を奪いました。
この積極性を生んだのは、間違いなく「積極性」をチームの軸に据える西村新監督。
チームが明らかに良い方向へと変化している実感が、あり。