~オリックス、九番・T-岡田 の巻~
九番・T-岡田
スタメンを確認して思わず目を疑った、九番・T-岡田。
確かにここ最近の打撃内容は九番のそれ。
近年は西武がメヒアを八番で、ソフトバンク・松田を九番で起用するなど選手のプライドよりも調子を優先した起用法がみられるようにはなりました。
しかし、Tを九番で起用するくらいならばスタメンを外して別の選手を使えばよいのに、がまず思ったこと。
それをせずに九番で使ったということは、気楽に打席に入らせるという首脳陣のTへの配慮か。
一番・大城滉二
たぶんプロ入り後自身初となる九番に入ろうが、チャンスに打席が回ってくるのがTの宿命。
一点ビハインドの七回・九回と、二度得点圏にランナーを置いて打席に入るも結果は出ず。
ただ、九番打者である以上、打てないのはある意味当然で仕方ないこと。
それよりも一番に大城を配置した方が疑問。
打率.194、出塁率.271はいずれもT以下。
勝るところは機動力も、塁に出ないと意味はないわけで。
ソフトバンクだと一軍当落線上の選手が一番と三番に入る現状(八回、二塁に転送して走者を刺したように大城は守備は一流ですが)。
選手層の薄さは対戦成績が物語っています。
先発・増井浩俊
オリックス先発は、1000日以上ぶりの先発登板となる増井浩俊。
まっさらなマウンドに上がった増井、救援時と比べいい意味で力が抜けたことが幸いし、ボールにキレがみられました。
中継ぎ抑えだとどうしても力勝負となり、ストレートとフォーク二種類で戦っていましたが、今日はカーブを多投。
このカーブが効果的で二回の明石への硬軟織り交ぜた攻めは抑えでは見られなかったもの。
そしてその分、ストレートも生きてくるという相乗効果。
四回の三者連続三振にその効能が表れています。
5回/被安打4・奪三振8・与四球0・失点2。
十分すぎる内容でした。
いろいろと思うところはあるでしょうが、日本人チーム最高給プレイヤー。
チームに貢献してなんぼです。
松井雅人
その増井とバッテリーを組み、支えたのは松井雅人。
中嶋代行就任後若月の出番は激減していますが、勝負の世界、それは仕方ないこと。
その松井、リードだけでなくバットでもチームに貢献。
一時逆転となる移籍後初アーチをライトスタンドに。
が、好事魔多し。
腰痛のため途中交代。
代わって入ったのは若月。
マウンドには左の富山凌雅。
ここは左投手に相性のいい伏見という選択肢はなかったか。
若月健矢
嫌な予感は的中。
フォークを3つ続けて3ボールとなった後(初球は松井雅)、みえみえのストレートを松田にスタンドにもっていかれました。
続く甲斐にもストレートを運ばれ、連続本塁打を浴び一気に逆転。
若月交代後あっという間に2点差をひっくり返されました。
ストライク先行の形を作れなかった富山にももちろん問題はありますが。
二桁本塁打を打てそうな日本人選手がいない
今日もまた、本塁打に泣きました。
吉田とT以外、二桁本塁打を打てそうな日本人選手がいない(杉本除く)のが問題。
当然スカウティングの問題、小技重視の指揮官の影響も大きいものの、飛距離が伸びない選手側にも問題あり。
打撃をより重視する査定法に変えない限り選手の意識は変わらないのかなと思っています。
最後に、リフレッシュ休暇明けの山田修義。
復帰後初の登板は、中村・柳田・グラシアルと強力な打者相手でしたが、精緻な外の出し入れで圧倒。
素晴らしいピッチングでした。
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