~オリックス・田嶋大樹、3回1/3で降板 の巻~
制球定まらず
防御率0点台の田嶋大樹でオリックス後半戦がスタート。
その田嶋、初回先頭の茂木から制球、特に直球が定まらず。
それでも初回一死満塁、二回一死一三塁のピンチを脱し、二回裏に援護点をもらったことでピッチングが変わるかと思いきや、その直後二死から三連打を浴びて同点に。
キレ鋭いストレートが入らず、変化球を掬われて。
若月も苦心のリードを続けますが、直球に明らかに振り遅れていた八番・堀内へのスライダーはもったいなかった。
前2球ストレートが暴れていたゆえの選択でしょうが。
3回1/3、99球
四回表、一点を勝ち越され、
さらに自らの悪送球でピンチを広げたところで降板。
球数99。
3回1/3でこの球数での交代はさすがにベンチも想定外。
100球程度の球数制限があったとしても五回までは投げ切ってくれると考えていたはず。
それでも山田修義に比嘉が回跨ぎで踏ん張り、一点差の八回に海田。
ただこの海田が誤算で3点奪われて勝負あり。
大事な後半戦初戦を落としました。
しぶとく2点
二回裏、吉田正尚・モヤの連打から宗死球で満塁。
ここで安達がなんとか転がしまず1点。
さらに若月が懸命に走って2点目。
一昨日の記事で記したように、選手個々の打撃能力の低さは明らか。
そんななかでのこのような点の取り方を私は高く評価します。
あとは残り七回で主軸が一本打てば、勝利はグッと近づく。
一本が出ない既視感
がしかし、その一本が出ない。
四回から八回まで毎回安打。
四回、八回、九回は先頭打者が出るも、もう一本が出ない。
三番に上げた中川、打席での期待度が非常に高い宗がノーヒット。
好調な二人がブレーキとなったのは痛かった。
あと一本が出ない戦いぶり。
既視感に苛まれ。
OPS=出塁率+長打率
この試合、ヒット8本。
ただすべてが単打。
セイバーの基本的評価値ともいえるOPSは、出塁率+長打率。
今日の試合を観ても、やはり長いのを打てる打者が必要で、それが得点に勝利に結びつきます。
チーム打率をみる限り、短いのも打てていないわけで。
下にはモヤ以上のOPSを誇る右打者がいます。
そしてその背番号「99」は今日ウ・イ交流戦で本塁打を放ち。
球宴休みに一軍合流するも、省かれたようですが。
なんとなく勝てるつもりで
球数制限のある田嶋がどこまで投げるか、または田嶋以降の中継ぎ陣がどれだけ踏ん張れるか。
楽天クローザー・松井が疲労のためベンチ外で、それを活かせるか。
この二点が今日の見どころでしたが、
田嶋がまさかの三回降板で、吉田凌まで使わざるを得なかったのは間違いなく誤算。
そしてその八回に決定的な3点を奪われて、松井不在の利を活かせず。
先発・田嶋、先制もしなんとなく勝てるつもりで観ていた後半戦最初の試合。
痛い星を落としました。