~オリックス、田嶋圧倒・平野復帰登板 の巻~
怪物・田嶋
走塁死等の課題はあれど、投手は1失点に抑え、攻撃面は先制・勝ち越し・ダメ押しと、強いチームの勝ち方でオープン戦3連勝。
山本で落としたオープン戦初戦のような守乱がなければ、安定の先発陣、それなりの戦い方はできます。
先発は田嶋大樹。
6回/被安打3・奪三振6・与四球1・失点0の好投でヤクルト打線を圧倒。
セのトップ級打者、村上宗隆を3打席連続三振。
見逃し三振2つに空振り三振1つ。
全打席で1球もバットに当てさせず。
1年目の怪物・田嶋が戻ってきました。
超一流
ボールだけみれば、山本の次は田嶋。
球数の多さが課題も、制球乱れてというよりも田嶋の勝負球クロスファイヤーがわずかに外れてという場面が多い。
プロ4年目、アマの広いストライクゾーンの幻影も消える頃。
故障後に落ちていた球威もキレも戻ってきており、ホームベース上で十分勝負できます。
「プロでやってる以上は超一流と言われる選手になりたいので、そうなるためには中心として投げていけるようじゃないと上にいけない。そこはマストというか絶対、しっかりとその期待には応えられるようにしたい」(BASEBALLKING)と語る田嶋。
年齢を重ねひ弱さが抜け精悍さを漂わし始めた田嶋のさらなる飛躍は、オリックスファン共通の楽しみ。
平野佳寿
「中盤戦」とともに平野佳寿が本拠地京セラに復帰。
目先を変えるカーブを多投し、1回/被安打1・失点0のピッチング。
日本復帰1年目の37歳。
制球定まらずまだまだ本調子とはいえずも、調整の順調さは窺えます。
クローザー、セットアッパー云々はともかく、一軍ブルペン陣の一角は十分に担ってくれそう。
「優勝するために」
アリゾナにシアトルと、異国でも優勝と縁遠いチームを渡り歩いた平野。
現役生活の終焉も近くなり、いまだ経験したことのない優勝への思いは強い。
「優勝するためにもいっぱい投げて貢献できることもあると思うので頑張りたい」「50~60試合は毎年投げたい。最低でも50。60いけば頑張ったかなと思うので、そこが目標ですね」(BASEBALLKING)
2010年のリリーフ転向以降、平野の登板数が50試合を切ったのは1年のみ。
平野に能見、そして比嘉。
ベテランの力がまだまだ必要です。
「向こう(オリックス)はどんな打者もしっかりスイングしてくる」
この試合のスタメンマスクも頓宮。
伏見もいいが頓宮がスタメンに名を連ねると打線の破壊力は大幅にアップします。
敗戦のヤクルト高津監督の試合後のコメント。
「向こう(オリックス)はどんな打者もしっかりスイングしてくる。結果を恐れたり、いろいろなことを思いながら打席に立っているんだろうけれども、もっと思い切りというか、積極性はなきゃダメだと思う」(スポーツ報知)
「向こう(オリックス)はどんな打者もしっかりスイングしてくる」なんてパリーグの他球団から言われたことがなく、なんとなく面映ゆい。
チーム変革の一証明ともいえますが、喜びよりも、いままでパリーグで最も強いスイングができなかったチームにそのような評価をするセのレベルの低さを実感します。
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