~オリックス、お隣同士の山本由伸と頓宮裕真 の巻~
お隣同士
岡山県備前市出身の山本由伸に、ドラフト2位の頓宮裕真。
奇遇にも実家がお隣同士ということで、子供の頃はキャッチボールもしていたとのこと。
年齢は頓宮の方が一つ上も、
片や海の物とも山の物ともつかぬルーキー、片や高卒2年目で新人王次点。
山本と肩を並べるためには、尋常ならざる努力が必要となってきます。
その山本、
年俸大幅アップにも胡坐をかかず、自己採点は「60点」(スポニチ)。
後学のため、筒香が飛躍のきっかけとしたドミニカウインターリーグまで視察。
室伏道場に3年連続入門の吉田正尚同様、優れた人間ほど現状に満足することはなし。
山本由伸
オリックス山本由伸投手が24日、大阪市内の球団施設で自主トレに励んだ。今季はセットアッパーとしてブレークしたが、来季は希望していた先発再転向がかなう見通しとなっている。
地元の岡山・備前市に戻る年末年始は、元日を除けば練習を続ける予定。1月2日の練習場もすでに貸し切り状態で予約済みだという。「去年は正月は営業していないと言われたんですけど、今年は開けてもらえて」とニッコリ。ローテ争いに向けて気合十分だ。(日刊スポーツ)
いつの間にか、先発再転向が既定路線に。
自らの希望を押し通した以上いままで以上に結果が求められますが、
山本由伸、
来季に向けて準備に抜かりはない様子。
パンチパーマ
一方の頓宮。
亜大では捕手兼一塁手。
U18壮行試合では、ヤクルト3位指名の市川(明徳義塾)から、低めのスライダーをすくい上げて先制のスリーラン。
吉田正尚同様に大学選抜の四番を任され、その長打力は高く評価されています。
亜大出身の野手、宮崎祐樹やソフトバンク・松田と同じ雰囲気を醸し出しており、
入団前からキャラクター的にもいい味を出している頓宮は、亜大卒のオリックスの先輩・佐藤和弘にあやかってパンチパーマでの入寮を監督より指示されているようで、髪も伸ばし理容室の予約も済んでいるとのこと。
プロである以上、練習に影響のない程度の話題作りは悪いことでなし。
しかも12球団最低の観客動員のオリックスに入団するわけですから。
日焼けマシンで毎日1時間日焼け
ただ、一つ気になったのは、冬場に似つかぬ黒く焼けた顔の色。
違和感しかなかったのですが、その答えは「パンチに迫力を出すため日焼けマシンで毎日1時間日焼けし」ていたとのこと(サンスポ)。
ドラフトは捕手ではなく内野手での指名。
しかも、チーム方針で「中学以来経験のない」三塁に挑戦する頓宮。
常識的に考えれば、一時間日焼けマシーンに費やすような余裕はないはず。
猛練習の亜大のことですから、しっかりと練習は積んだうえでのことだとしても。
入ることに不安を感じなければいけない場所
プロの世界は正直厳しい。
オリックスの未来を託した2013年ドラフトの高卒4人衆も、若月以外、今季ですべてユニフォームを脱ぎました。
園部にしろ奥浪にしろプロ入り自体がおかしかったようなレベルの選手ではなく、自己管理にも問題があったように思われます。
入って安心できるような場所ではなく、
入ることに不安を感じなければいけない場所、そして時期。
頓宮を即戦力とは見ていないので苛立ちはせぬものの、
もう少し危機感は持ってもらえれば。
才能溢れる選手であることは間違いないのだから。