~オリックス、頓宮の2試合連発弾で接戦を制す! の巻~
頓宮裕真
4-4、同点の九回表、一死ランナーなし。
バッターは昨日プロ初本塁打を放った、頓宮裕真。
初球甘く入ったストレートを見逃さず、振りぬいた打球は仙台の夜空を舞いそのままレフトスタンドに飛び込む貴重な勝ち越し弾。
頓宮の2試合連発弾で、どちらに転んでもおかしくない、追いつき追いつかれのシーソーゲームをオリックスが制しました。
六回にも一時勝ち越しとなるタイムリーを放った頓宮。
ルーキーとは思えぬ勝負強さを発揮。
もはやチームに欠くことのできない選手になりました。
山岡泰輔
この頓宮の勝ち越し点を呼んだのは、オリックス先発・山岡泰輔の力投。
特に八回。
伏兵足立に本塁打を打たれ追いつかれた七回を終え、球数は100球。
前監督であれば間違いなく交代の場面。
しかし、先発に長いイニングを任せる方針の西村は八回のマウンドに山岡を上げました。
一死から連続四球。
一二塁のピンチで先制本塁打を浴びたウィーラー。
たぶんアップアップだったと思いますが、ウィーラーをスライダーで三振に斬り、続く好打者銀次をセカンドゴロに抑え、無失点で切り抜けました。
最後の力を振り絞っての山岡の奮闘。
野球の女神がにこりと微笑みました。
連敗阻止
3本塁打を浴びた今日の山岡。
昨年のパリーグ被本塁打王も、今季はここまで1本も本塁打を打たれてなく。
昨年の反省としてボールの高さを上げていましたが、昨年に比べ丁寧に一球一球投げている印象でその分低めに集まっています。
ただ、今日は浅村の一発を除き、やや高かった。
山岡といえばスライダーですが、今季はそこに原点回帰の感あり。
上述のウィーラー・銀次の場面でもスライダーを多投していました
昨日、エースを争う山本が敗れ、ここで山岡まで倒れればズルズルいくところ。
副キャプテンが根性のピッチングをみせ、チームの連敗を阻止しました。
150セーブ
最後は、クローザー・増井浩俊。
前回の楽天戦では3点差を追いつかれる失態を犯してしまいましたが、今日はきっちり三者凡退。
先頭打者にスリーボールを与えたときは肝冷えましたが。
これで増井は150セーブ。
150セーブ・150ホールドは史上3人目の快挙。
クローザーというポジションに並々ならぬ矜持をもつ増井にとって、150セーブという数字はきっと誇るべき勲章。
過酷な仕事のクローザー、拍手しかありません。
大城滉二、ロメロ
相手先発安楽の調子もよかったなかでの、大城の同点弾には驚きを隠せず。
非力の印象がさらに増した今季の大城ですが、左中間最深部にもっていきました。
ロメロも今季第一号。
ただ脇腹痛発症とのことで途中交代。
この選手は怪我が多く、今季も故障で出遅れようやく一軍に上がってきたと思ったらこれ。
傷みの具合は分からないものの、場所が場所だけに長引く可能性も大いにあり。
諦めない姿勢
必勝を期した昨夜の敗戦を取り返した今日の勝利。
これで借金も1に戻り、再びの五割チャレンジ。
明日の先発は東明。
前回登板は三回で降板しており名誉挽回といきたいところ。
諦めない姿勢が実を結んだ今日の試合。
こういう試合が一番楽しい。