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若月健矢

~オリックス、2019年ゴールデングラブ選出なし②(捕手部門:若月健矢 vs 甲斐拓也) の巻~




2位・若月健矢

投手・二塁手・外野手について書いた昨日の記事の続き。

オリックスの選手のなかで最も順位が高かったのが捕手部門で、正捕手・若月健矢が2位にランクイン。
といっても1位の甲斐(215票)の約1/10の25票

NPBでは、配球が捕手の評価の主要部門となりますが、その効果を証明する数字はセイバーの発達したMLBにもなく。
となると、捕逸数、失策数、盗塁阻止率、UZRが客観的データとなります。

以下、若月健矢と甲斐拓也の比較について。

なお、捕手の評価(の難しさ)については、ベースボールマガジン2019年2月号・特集「ゴールデングラブ物語」のなかの里崎智也の記事が非常に参考になります。



若月vs甲斐:①捕逸数

捕逸(パスボール)
若月:3(138試合)
甲斐:8(137試合)

出場試合数がほぼ変わらないなか甲斐の半分以下の若月の捕逸数
しかもほぼフルで出場してのこの数字は立派の一言。

2016年にチーム全体で捕逸0という日本記録(世界記録?)を樹立したオリックス。
この部分はこの年に一軍バッテリーコーチに返り咲いた鈴木郁洋の貢献度が非常に大きい。



若月vs甲斐:②失策数(守備率)

失策数
若月:3
甲斐:3

ここは差がなく。

守備率で比べてみても、
若月:.9967
甲斐:.9973

甲斐が上回ったもののほぼ変わらず。



若月vs甲斐:③盗塁阻止率・④UZR

盗塁阻止率
若月:.371
甲斐:.342

昨年の日本シリーズで一躍名を馳せた甲斐キャノンを上回って、若月がリーグ1位(甲斐は4位)。

UZR
若月:3.8
甲斐:3.0

両リーグトップは阪神・梅野で6.2。
若月の3.8は全体2位でパリーグトップ、甲斐は全体3位でパリーグ2位。

参考までに、パリーグベストナイン捕手の森友哉は-2.5。
前オリックスの伊藤光は-0.1。

森も伊藤も上記4項目全てにおいて、若月・甲斐を上回るものは一つもありませんでした。



若月の方が上

と、捕手の守備力を表すデータに基づき、若月と甲斐を比較しましたが、今年の成績で言えば若月の方が上
そして、過去の印象でなく今年の数字で評価するのがゴールデングラブのはず。

しかし、たとえば若月と森のような明確な差は、甲斐との間にないため、甲斐のゴールデングラブ受賞を批判するまでには至らず(オリックスファンとしては悔しい気持ちは当然内包していますが)。
ただ、得票数が甲斐の1/10というのは到底納得できず

公的な賞なのであれば、頑張った選手が素直に評価される賞であってもらいたい。





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