~オリックス、24年ぶりの10連勝! の巻~
24年ぶりの10連勝
連投のクローザー・平野がベンチを外れ、九回を任されたのは澤田圭佑。
七回をあれだけ完璧に抑えていた澤田も、最終回の重圧が襲い掛かり1点失ってなお二三塁。
ここで野村の当たりを、三塁・宗佑磨がダイビングキャッチの好守をみせてゲームセット。
これで、オリックス、24年ぶりの10連勝。
止まらぬ快進撃。
山岡、右肘痛発症
前日ブルペンデーを敢行できた理由の一つは、この試合の先発が山岡だったから。
内容はともかく、まずは当然に長いイニングを任すつもりも、右肘痛により、1/3回を被安打1・押し出し含む3連続四球で交代で首脳陣の目論見は大狂い。
試合前から違和感があったのかは分かりませんが、山岡自身少しでも投げられる状態と考えたならば、競争社会に身を置く以上、マウンドに立つのはプロとしては当たり前の選択。
結果としてはチームにとっても山岡個人にとっても大きなマイナスとなりましたが。
首脳陣の配慮が多分にある、故障者の少なさがこの快進撃を下支え。
山岡自体の調子はあいかわらずとは言え、故障者はいないに越したことはなく。
山田修義
山岡の後を受け、一死満塁で急遽登板となったのが山田修義。
ここを無失点で切り抜けたのが大きく、大量失点していればさすがの好調オリックスも厳しかったところ。
その山田、2回2/3を無失点で凌ぎ、試合をつくりました。
山岡の離脱により奇しくも2日連続のブルペンデーとなったオリックス。
山岡→山田から、漆原→富山→K-鈴木→能見→澤田と計7人の投手リレー。
ブルペン陣、二日連続の奮投
ピンチは招くも失点は最終回の澤田のみ。
課題とされたブルペン陣が、二日連続の奮投。
先発だめならば中継ぎが。
投手だめならバッターが。
いま、チームは一つになっています。
中島だけができた辛抱
Tの本塁打で二回に追いついたオリックス。
その後はどちらかと言えば押された展開も、両チーム得点なく。
打開したのはやはりオリックス。
六回、杉本の2点タイムリー。
杉本は八回にも貴重なダメ押し打。
いずれもチャンスで強引に行かず軽打。
こんな打撃ができるようになるとは、福良も西村もできず中嶋だけができた辛抱のおかげ。
華のある三塁手
七回には宗がフェンス直撃のタイムリー。
攻守にわたる宗の活躍。
今シーズン、どれだけ宗の守備に救われてきたことか。
長年にわたって不在だった正三塁手。
松永浩美以来の華のある三塁手の登場。
そして、連夜の若月健矢の好リード。
焦るKに腹をくくらせての真っすぐ勝負は、それしかなかったとはいえお見事。
負のループからの脱却
もちろん、中継ぎ陣の踏ん張り、効果的な攻撃のおかげの勝利も、日本ハムの采配ミスに助けられた印象も正直強いこの試合。
無死二塁からの犠打は案の定実らず、先発バーヘイゲンの交代時期もオリックス側からしてみれば儲けもの。
日本ハムの打線はリーグ最少本塁打数の数字が表すように長打力に欠け、オリックス投手陣の真っすぐに押される場面が多々。
打てない、長打がないから犠打。
結果非効率な攻めとなり無得点は、福良西村時代のオリックスに似て。
この負のループから脱却したのが中嶋オリックス。
結果がこの快進撃。
ついに二桁、10連勝
厳しい試合展開も、なんとかしてくれると思えるのがいまのオリックス。
そして実際なんとかしてくれているわけで、選手・ベンチの奮闘に拍手しかありません。
2日連続のブルペンデーとなるも、連投は澤田と漆原のみ。
きっちり能見を上げているところなど、ベンチの危機回避能力も高い。
監督代われば、がここ数年のオリックスファンの偽らざる心境。
しかしそれでもここまで強くなるとは。