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山本由伸

~オリックス・山本由伸、先発転向直訴 の巻~




山本由伸

 オリックスの山本由伸投手が30日、球団事務所で契約更改に臨み、5倍アップとなる3200万円増の推定4000万円でサインした。年俸800万円からの大幅アップとなり「ありがたいです。お金を使う予定がないので、身の丈に合った生活をしたい」と笑顔を見せた。

高卒2年目の今季は54試合に登板し4勝2敗1セーブ、32ホールド、防御率2.89の成績をマーク。4月に中継ぎとして1軍に昇格すると150キロの速球とカットボールを武器に打者をねじ伏せ、最終的にはセットアッパーに定着。オールスターにも出場するなど充実したシーズンを過ごした。

契約更改を終えた山本は「すごくいい場面で投げさせてもらったが、抹消やケガもあった。来シーズンはそれを乗り越えられるようにやっていきたい」と力を込めた。リーグ2位の32ホールドをマークしたが「2番目なので、次は1番になれるように頑張りたい。点数は60点ですね」と自己評価。

チームは西勇輝投手がFA宣言中、金子千尋投手が自由契約を申し入れるなど今季の先発ローテ2人が抜ける可能性がある。シーズン後には先発転向を直訴している右腕は「先発をしたいと伝えましたが、もっと実力をつけてレベルアップしないといけない。先輩たちに負けないようにやっていきたい」と語った。(Full-Count)

アルバースとの先発6番手争いに敗れ、ファームで開幕を迎えた山本由伸。

そのファームでは、24回を投げ被安打10の防御率0.38と圧倒的なピッチングを披露。



リリーフ転向

ただ、
山本がファームで先発として完璧なピッチングをしていた4月上旬の一軍先発陣は、
西、田嶋、山岡、金子、ディクソン、アルバースで固定で、山本の入る枠はなく
実際は不甲斐ない投球が続いていた金子の代わりにという声もファンからは多くありましたが、
週初めの火曜を金子に託した以上、福良は金子を見切ることはさすがにできず。

まさしく宝の持ち腐れ状態だった山本由伸の活用を考えたとき、
福良の出した答えが、山本のリリーフ転向



山本のおかげで

黒木、近藤といったセットアッパー候補がその期待に応えることができず、
試合終盤の逆転劇を食らってばかりだった4月のオリックス。

その空いたスペースに山本というピースがピタリとはまり、
5~6月の快進撃に繋がりました。

山本がいなければ、
山本がリリーフに加わっていなければ、
5月で終戦。

山本のおかげで、前半戦をAクラスで終え、
山本のおかげで、久方ぶりに夢をみることができました。



回復度

山本のリリーフ転向は、秋季キャンプからの福良の宿願

「こんなこと勝手に言ったら、ピッチングコーチに怒られちゃうかもしれないけど、1イニングならスピードもあるし、変化球で三振も取れる。あんなピッチングを見せられたら、中(リリーフ)で使ってみたくなっちゃいますね」。
それでも福良は、才能溢るる山本を将来のエースに育てんと、第7先発候補として下で使い続けました。

チーム事情も考慮してのリリーフ転向でしたが、
もちろんそれだけが理由でなく、長いイニングを投げた際の山本の右肩の回復度の遅さもリリーフ転向の一因とされています。

ルーキーイヤーに先発を任され開幕2戦目に肩を壊し一年を棒に振った近藤が以前語っていましたが、
近藤の場合は、週に一回長いイニングを投げるより、少ない球数で短いスパンで投げた方が肩の疲労度は少ないと。

先発転向を希望する山本の肩の状態はいまどうなのか。
実はその物理的問題こそが一番の問題のような気がします。



西村の回答

山本の先発転向の訴え。
現状、西村の答えは以下の通り。

現時点では(山本)由伸の先発というのは考えないようにしている。由伸にもこれはハッキリ言ったけど『八回のセットアッパーなのか、先発になるのか。チーム全体を見て、お前をどこにはめるかはこっちが決める』と。八回に誰もいなければ、由伸になるし、そこを誰かがカバーできるのであれば、由伸を先発で、となるし。ただ、現時点で肘肩の体力とか、全体の体力とか、そこを作ることが第一じゃないか、と。(サンスポ)

やはり西村の危惧するところも、上述の肩の回復度。



一オリックスファンとして、一野球ファンとして

現代野球において、
先発よりもリリーバーを重視するのは当然のこと。
先発軽視もしくはリリーバーの力の証明として、MLBではオープナーと呼ばれる起用法も生まれました。

山本で拾えた勝ち星の数を考えれば、山本の訴えにそう簡単に頷けず。
週1回その恩恵を受けるよりも、週3回助けてくれる方が間違いなくチームのためになる。

一オリックスファンとしては、西村の考えは非常によくわかります
ただ、
一野球ファンとしては山本には大エースへの道を歩んでもらいたい

山本由伸、
それだけの大器であるゆえ、
実に難しいところです。



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