~オリックス、鷹キラー・山本由伸! の巻~
オリックス打線 vs 二保
柳田に中村、さらには上林もいないソフトバンクに全く歯が立たないオリックス。
先発の山本はここまでソフトバンク相手に17イニング連続無失点中も、打線の援護なくいまだ未勝利。
山本に対するソフトバンクの先発は中継ぎから抜擢の二保。
ボールを動かす技巧派右腕も、実力的には格落ち感は否めず(個人的には九国大付時代から好きなピッチャーですが)、その二保から23試合連続一桁安打と貧打極まりないオリックス打線が何点取れるか、いや点が取れるかがポイントとなります。
もちろん、
山本由伸がその実力を発揮すればソフトバンク打線にそう点を取られることはない、という前提が当然のように存在しています。
力強いストレート
しかし先にピンチを迎えたのは、山本の方。
二回、ヒットに死球で無死一二塁。
ここでソフトバンクベンチは福田に犠打のサインを出すも、二走・デスパイネが飛び出しアウト。
その後一死二三塁とピンチはさらに広がるも、内川・明石を力のあるボールで詰まらせ危機脱出。
ストレートの力強さ。
これが山岡との決定的な違いです。
24イニング連続無失点
その後もスコアリングポジションにランナーを許しますが、そこでギアを上げ点は許さず、今日もソフトバンク打線を7回無失点に抑えきりました。
一番釜元にはツーシーム、
好調の二番今宮・三番グラシアルにはストレートで押し、上位3人から計7奪三振。
ここをしっかりと抑えたことが無失点継続の大きな要因でしょう。
これで24イニング連続無失点。
金子や西も鷹キラーと呼ばれてはいましたが、いまの山本は彼らのはるか上を飛翔しています。
大城滉二、小田裕也、中川圭太
となると、あとは打線。
一番・大城、二番・小田が機能し、2安打・3安打と二人で5安打。
先制タイムリーは小田、
吉田正尚の犠飛と中川の適時打でホームに還ってきたのは大城と小田。
ソフトバンクと対照的に上位打線が働きました。
特に小田のここ最近の仕事ぶりには称賛しかありません。
小田が戻ってきてようやく打線が線となってきました。
そして中川圭太。
ルーキーながら、一本欲しいところでこれほど頼りになる打者はいません。
東洋大の先輩でもある今岡二世を襲名する日も近いのではと思わせます。
連敗ストップ
八回は澤田、九回は増井。
3点リードあれど勝ち慣れていないチーム。
ファンはいつも不安も、増井の1失点に留め、3‐1で勝利。
ゴールデンウイーク最後の3連敗を含むソフトバンク戦の連敗を4で止めました。
山本に3点(も)プレゼントできたのがよかった。
八回、中川のヒットで不名誉な連続一桁安打記録もストップ。
とりあえずはいらぬ重圧も解けたのでは。
小田(もしくは大城)に犠打
プロの野球らしいいい試合でしたが、采配には疑問あり。
初回無死一塁で、
さらには五回同じく無死一塁で、好調の小田に犠打を命じた西村。
初回は大城が牽制死で機会消失、五回はセーフティかもしれませんが、いまの小田に犠打は不要。
打てない若月ならばいざ知らず、小田(もしくは大城)への犠打はチャンス拡大の好機を自ら手放す愚策であることにいい加減気付かなくては。
山本が投げているときに一点が欲しいのはよく分かりますが、積極性を標榜している自分がそれを見失っては選手は戸惑うのみ。
積極的な犠打など当然あるわけもなく。
明日の山を越えれば…
この3連戦、今日の二保を含め中継ぎ二人を先発に回すソフトバンク。
投手陣、大いに不安あり。
その中継ぎ投手は山本と榊原にぶつけ、明日の先発はオリックスが前回完璧に抑えられた大竹。
オリックスの先発は松葉。
明日の山を越えれば…と、今日の勝利でまた希望的観測を膨らます私。
阪急ブレーブスの力を借りて、なんとか。
追伸:テレビ画面スコア表示の、赤い「H」の文字がなんともいえずかっこいい。