~オリックス、金子に30イニング連続無得点 の巻~
30イニング連続無得点
正念場での6連敗で、CS進出の望みもほぼほぼ失せたオリックスの前に立つは、元オリックスのエース・金子弌大。
ここまで5勝7敗の金子。
1勝はロッテ、1勝は阪神、そして残り3勝がオリックス。
晩年の金子にとってオリックス退団は大成功で、移籍せずに残っていた場合打線の援護も日本ハムのようになく、その結果勝ち星は減り防御率も悪化し、もっと評価を下げていたはず。
そして今日も負け。
6イニング、今日も金子から1点も取れず、開幕第2戦の3回以降計30イニング連続無得点。
情けない。
それでもプロかと問いたい。
振れず当てれず
追い込んだらチェンジアップの金子が今日はストレート勝負。
切れもコントロールも確かに良かったものの、それでも145キロには届かず。
裏をかかれたとしてもなんとか当てられないものか。
本塁打数の増加に比例して増えるは三振数。
とくにフライボール革命中のMLBではその傾向は顕著。
長打のないオリックス野手陣。
ならば振る力はなくとも当てる力はあるかといえば、ビックリするくらいにそれもない。
参考までに、強力西武打線相手の金子の防御率は、11.74。
野手陣の能力が低い
大谷、ダルビッシュらのトップクラスの投手相手の連敗に対し、同じ投手相手にと憤るファンを時折みますが、そんな簡単に打てる相手ではないから大エースとして君臨しているわけで、そこをどうこう言っても仕方ない。
しかし、いまの金子を大エースと呼ぶ人間は一人もいない。
なぜオリックスだけ抑えられるのか。
その解は簡単で、単に野手陣の能力が低いから。
いいところで打ってはいるもののそれでも打率,224の小島が五番に入り、以下,214、,164、,206、,185と打率3割でなく2割前後の打者が5人続くチームがよそにありますか?
この低打率でも長打があればまだよいものの、五番以下5人の総本塁打数はわずか8で、ソフトバンクの下位打線の一角を担う甲斐拓也一人にすら及ばず。
覚悟
とにかく不甲斐ない野手陣。
スカウティングは以前に比べ長距離砲を重視し始めており、あとは育成。
そしてその育成には首脳陣の我慢も含まれ。
長打を打ちしかも確実性の高い吉田正尚は稀有な例。
1本の本塁打の裏には9回の空振り三振あり。
これくらいの覚悟を首脳陣が持たないと、プロのなかでも最も育てにくいという長距離砲は開花しません。
そしてその覚悟を、現監督にGMを務める前監督が持っているとは到底思えず。
つい最近まで、清宮と杉本裕太郎のOPSはそこまで変わりませんでした。
そしてその清宮にダメ押しの一発を浴び。
エース・山本由伸
山本由伸の復帰登板は、当然に合格点。
山本由伸こそがオリックスのエース。
予定される後3回の登板でなんとか規定投球回数に達し、最優秀防御率のタイトルを手にしてくれれば。
MLBで最高の投手に与えられるサイヤング賞投手に昨年選ばれたのは、メッツのジェイコブ・デグロム。
防御率1.70の数字は山本由伸と変わらず、
勝ち星もわずか10勝(9敗)と過去のサイヤング投手のなかでも最低の勝利数。
にもかかわらず、サイヤング賞に選ばれたデグロム。
MLBではすでに白星は投手の能力を表す数値とは認識されていません。
山本由伸の、6勝5敗という数字はその能力を表さず。
「あまりにも良すぎて捕れなかった」
捕逸で決勝点を許した若月。
「(山本のカットボールが)あまりにも良すぎて捕れなかったです」は賛辞というより惨事。
エースが点をやらないようにいくら苦心しても、味方に足を引っ張られる。
失策数も西武に次いでブービー。
攻撃重視の選手が多い西武の失策はある程度やむなし。
しかし打てないくせに守れないオリックスのこの数字は、情けない限り。
打てない守れない。
では、いったいなにができるの?
そう聞きたくもなります。
惨め
ここにきての7連敗。
しかも最下位争いの相手で8連敗中だった日本ハムに三タテを食らい。
2カード連続の三タテ。
しかも金子にまた。