~オリックス・山本由伸、初タイトル・最優秀防御率獲得! の巻~
最優秀防御率
6回投げて規定投球回数に達する山本由伸が、最終戦の先発。
その山本、四回二死から2四球に安打で満塁のピンチを招くも、オリックス戦に強い松田を三振に斬って危機脱出。
最終イニングとなった六回に福田に一発を食らいましたが、失点はそれのみ。
最後は中村の7球連続ファールにも根負けせず、6回1失点で規定投球回クリア。
山本自身初タイトルとなる最優秀防御率のタイトルを確定させました。
山岡に次いで二人目のタイトルホルダー誕生。
最下位に沈み落胆するファンへの数少ないプレゼント。
防御率1.95
17試合の登板中、首位西武が3試合、2位ソフトバンクが7試合と、パリーグ上位チームとの対決が半数を超えた山本。
しかもリーグワーストのチーム打率・得点数のオリックス相手に投げることはない。
そんな条件下での1点台の防御率(1.95)は天晴の一言。
昨シーズン新人王を逃した山本由伸。
新人王自体単年評価するものとはいえ、山本由伸と新人王を受賞した楽天・田中と比較した場合、その(潜在)能力の差は、ファンのみならずオリックスの試合を観てきた者からすれば明らか。
以前の記事でも書きましたが、たとえば野球に明るいやくみつるも山本のピッチングに魅了された一人。
脅威の防御率1.95。
その正しさを一年後に証明できたわけで、ほんとに素晴らしい投手に成長してくれました。
初回4得点
試合は初回に4得点。
二死から3連続四死球で満塁。
ここでそのままランナーを残すのがいつものオリックスも、今日は岸田の引退試合。
安達が激走し内野安打でまず1点。
続く小田のツーベースで3点追加。
山本に4点は多すぎるくらいのプレゼント。
開始30分で試合は決しました。
迷えるTへ
七回、4連続四死球で1点追加。
無死満塁の好機に打席に入るは、5月以来の一軍昇格となったT-岡田。
FAするのかしないのか、
ウインターリーグに挑む気があるのかないのか、
オリックスに残るつもりか否か。
出処進退ぶらぶらのTに対し、スタンドのファンからは大歓声。
これが多くのオリックスファンの、迷えるTへの意思表示。
溜息でなく拍手
初球二球目と決して厳しくないストレートに振り遅れ空振り二つであっさりと追い込まれたT。
3球目の外への変化球にはバット止まりましたが、5球目のこちらも決して厳しくないストレートを捉えきれずに空振り三振。
ファームでも打率2割ちょっと。
そのままの打撃内容に、悲しくなりました。
ベンチに戻るTに送られたのは、溜息でなく拍手。
この拍手をTはどう感じるか。
マウンドで出迎える
九回のマウンドに上がったのは、現役最後の登板となる岸田護。
昨年の小谷野の引退試合。
福良との師弟愛には涙したものの、岸田と小谷野では思い入れが何倍も違う。
14年間オリックス一筋。
感謝しかありません。
選手首脳陣の拍手で送りだされ、
内野手のみならず外野手を含めた野手7人がマウンドで岸田を出迎える。
岸田の人望が窺える、感動的なワンシーン。
ストレート3つ
チェンジアップにスライダー。
いずれも岸田の大きな武器も、岸田といえばアウトローへの糸を引くようなストレート。
140キロに届かず、外角低めにも収めきれなかったストレート。
それが岸田のいまの精一杯。
それでも、いやだからこそ、岸田の思いが十分に伝わるストレート3つでした。
岸田に関して、またTについても別日に。
61勝75敗7分け、最下位
最後はディクソンが締めて、2019年シーズン終了。
61勝75敗7分け、最下位。
9月の大ごけなければまだみられた数字でしたが、その躓きもいまのオリックスの実力。
例年通り、
野手の選手層の薄さ、そして長打力の欠如を痛感したシーズンでした。
そのせいか、藤井に下山、勝呂、早川(弓岡)の野手担当コーチが契約満了にて退団。
いろいろ思うところが(特に藤井に関して)ありますが、こちらもまた別日に。
これにてシーズン終了。
十月戦えずは例年通り。