~オリックス、躍動、山本由伸・張奕 の巻~
プレミア12
空席の目立つスタジアムには目を背けなんとか盛り上げようと躍起になるアナウンサーに、本来の仕事を忘れ日本代表を「応援」する解説者。
画面を通して聞こえる両者の声と熱量に鼻白み、なかなか観続けることができないプレミア12。
アジア出場枠のかかる韓国や台湾と異なり、東京五輪の出場権を手に入れている日本。
そこまで気合を入れて向かう大会なのかとの疑念拭えず。
例年のようにオリックス勢が選出されていなければほぼほぼ観ませんが、今回は吉田正尚に山岡泰輔、そして山本由伸と3人が出場。
さらには台湾代表で張奕。
彼らのことは、気になります。
セットアッパー・山本由伸
吉田に山岡はいまひとつも、山本由伸は日本代表でも躍動。
昨年のように大事な八回を任され力投。
本日のメキシコ戦でも解説者から絶賛の嵐。
ストレートのマックス154キロで、フォークが147キロ。
異次元。
そう感じずにいられず。
近年重要度が増すリリーフ。
オリックス昨年の4位は山本が八回にいたからで、今年の最下位は山本が八回にいなかったから。
貧打等課題山積も、個人的にはセットアッパー山本の有無がこの順位の差を生んだと思っています。
なんとか先発転向を思いとどまらせたかった西村の気持ち、痛いくらいに分かります。
韓国戦先発・張奕
そんな山本の好投はある程度織り込み済みも、韓国戦に先発した張奕の奮投には驚きました。
日本を除くアジア1位となると東京五輪出場が決まる両国。
最大のライバルとの直接対決のマウンドを任されただけでもすごいことなのに、そこで6回2/3無失点とは感嘆しかなく。
母国台湾を五輪出場争いに踏みとどまらせた張の好投。
この貴重な経験を経て、来季、さらなる進化を遂げた張を観たい。
周東から佐野皓大
この大会で目立っているのはソフトバンクの周東。
その周東を見ていつも思い出すは、オリックスの韋駄天・佐野皓大。
最後までぎこちなかった左打ちを捨て右一本に。
野手転向、守はショートからスタートし打は左右。
いろいろと削っていき、右打ちの外野手に落ち着きました。
洗練さを感じる周東に比べ、荒々しさが目立つ佐野。
それはたぶん野手としての経験値の差が生むもの。
走攻守60点の選手を優遇しがちなオリックスの中にあって、貴重な特化型プレーヤー。
野手転向以降毎年、目に見える形で成長していっています。
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