~オリックス、圧巻の山本由伸、2020年チーム初勝利! の巻~
山本由伸、圧巻の三者連続三振
開幕戦を継投ミスで落とし、さらには期待のジョーンズが守備で大きく足を引っ張る。
さらに第二戦をタイムリー不足とあと一死というところでのタイムリーエラーで落とす。
開幕を待ち望んだファンの興趣を削ぐに十分な負け方に、2戦目で早々と嫌気がさしてきたオリックスファンの前に威風堂々と現れたのが、サードユニを身にまとった、昨年の最優秀防御率投手、山本由伸。
その山本、先頭の茂木をストレート3つで空振り三振、続く鈴木大地も空振り三振に斬って、三番ブラッシュもストレート3つ、一球もスイングすらさせず、155キロのストレートで三球三振。
圧巻の三者連続三振。
暗雲一掃
オリックスファンですら、歓喜の前に戦慄が走ったこの投球。
チームそしてファンに漂ういやな流れを断つために、山本はいきなりギアをマックスにあげ、この初回のマウンド向かったのでは。
そう考えています。
そしてそれができる山本の卓越した能力。
目の前に横たわる暗雲を、山本の豪腕が一掃してくれました。
中川の犠飛とTのヘッドスライディング
暗雲の散ったあとに広がるは、青空。
目玉の一番・T-岡田が、粘って7球目をライト線に運び、今季初安打。
楽天の開幕投手・則本が最も威圧感を感じたと語っていたのがT-岡田。
好内容がようやく結果に結びつきました。
吉田四球の後、四番・ジョーンズがレフト前で続き、昨日敗戦の原因となったタイムリーエラーの中川圭太。
しっかりと外野に運んで先制点。
ホームにヘッドスライディングで還ったT。
自らの態度でチームを鼓舞します。
一番・T-岡田、二番・ロドリゲス
二回は一死から安達、後藤、T、ロドリゲスの4連打で2点追加。
T、ロドリゲスの一二番が実を結びました。
相手先発が左腕の時は大城を一番に配置するのかと思っていましたが、松井裕樹を大の苦手とするTを第2戦でも一番に起用したように、とりあえず西村はこの一二番で進めていく模様。
チームスローガンでもある「超革新系」を示すこの配置は、データ上も理に適っています。
下位に回るとすぐ犠打
一二番の「変革」決断は立派も、「変革」できていないのは、犠打。
福良ほどではないにせよ犠打信奉者であることは間違いない西村。
上位で動けない分、下位に回るとすぐ犠打のサインを出してしまい、今日も無死二塁から安達に犠打のサインを出して没チャンス。
その犠打失敗をTがカバーしてくれましたが。
監督が動くと大体失敗します。
若月と後藤と「変革」
若月、安達(廣澤)、後藤。
確かにその名だけ聞けば、打たすよりも犠打をしたくなるのは分かります。
しかし、安達はともかく、若月と後藤は、自らの打力不足がチームの迷惑、また自身の出場機会の喪失に繋がっていることを理解し、重点的に打力アップに精を出し、それが練習試合で実を結び、開幕カードのフィールドに立っています。
そしてこの両選手、昨年までと違い、打席でしっかりと粘れてもいます。
もっと選手を信じないと。
そして犠打の非効率性をいい加減に認めないと。
指揮官自身の「変革」が待たれます。
圧巻のピッチング
Tの2本目のタイムリーで4点目。
山本には十分すぎる援護点。
あとの心配は山本降板後の継投。
その点も山本は理解してくれていたのか、ストライク先行のピッチングで球数を抑え、八回まで投げてくれました。
要した球数は94球。
繰り返しますが、まさに圧巻のピッチング。
2020年初白星
最後はディクソンが締めて、オリックスバファローズ、2020年シーズン初白星。
山岡、田嶋、山本を配した以上、最低でも勝ち越しを願ってはいましたが、終わってみれば、3連敗を防いだだけでも十分、がいまの心境。
2試合連続で二桁安打と打線もそれなりには機能。
心配されたジョーンズにも2試合連続でヒットが出て、とりあえずは一安心。
負け越したとはいえ、三本柱の強固さを再確認。
彼らがいれば十分に戦えます。
沈没しかけていた船を、二塁すら踏ませなかった山本由伸と猛打賞のTが救い、
ようやく2020年、オリックスバファローズのスタートです。
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