~オリックス、終盤粘るも一点届かず山本で落とす の巻~
失投
オリックス山本と日本ハム加藤の投手戦。
前回ノックアウトを食らった山本はさすがエース。
一週間でしっかり立ち直っていつものように快投。
が、次の1点が勝負を決めると思われた展開で、終盤七回裏に痛恨の2点目を失い、負け投手に。
失点2での負け投手はかわいそうな面あれど、勝負所で大田に打たれたタイムリーは、明らかな山本の失投でした。
ピッチトンネル
初回先頭の福田が8球投げさせ、難敵加藤のペースも乱れるかと期待するも、とにかくストライク先行のピッチングで加藤はオリックス打線を手玉に取りました。
同じ腕の振りから真っすぐ変化球を内外に投げ分ける加藤。
時折投げるカーブを除き、どの球種でもピッチトンネルはほぼ同じなのでは。
山本や菅野のような天賦の才(もちろんそこに並大抵でない努力が加わっていますが)を持ち合わせていない投手、特に左腕にとっては非常に参考になるピッチャー。
日本ハム版ショートスターター
その加藤、二回り目三回り目の(顕著な)被打率悪化により、日本ハム版ショートスターターの人身御供となっていましたが、軟投派投手の被打率悪化は当然のこと。
それは例えば開幕数試合という時期の打率や得点圏打率、つまりごくあやふやなデータを基に作戦を立てる愚にある種似ています。
二回り目三回り目の数字が悪くなるから先に代えるのではなく、その試練を与えることで乗り越える力を養う。
そして状態を見極め代えるべきところできっちり代えることで現状を把握させる。
それこそが選手の成長に繋がり、ひいてはチーム力のアップに繋がります。
こちらとしては早めに代えてもらう方が助かるのですが。
七回表
そんな加藤に対して唯一のチャンスは七回表。
吉田、モヤの安打で二死一二塁。
バッターは紅林弘太郎。
外の変化球に全く対応できておらず、ここは代打かと思いましたがそのまま。
結果は力のないサードゴロで好機を逸す。
ここがジョーンズ、中川の使い所だったのでは。
ラストチャンスに宗佑磨
代打Tの三試合連発となる本塁打で一点差に迫っての九回裏。
モヤ、ジョーンズが日本ハムクローザー杉浦の150超のストレートの前に連続三振。
しかしそこから代打中川とTが粘ってフォアボールを選び、一二塁。
バッターは、今季こういう場面で躍動する宗佑磨。
3-2からの真っすぐを捉えたものの、打球は伸びすぎてセンターのグラブに収まりゲームセット。
チーム全体の粘りは、近年のチームにはなかったもの。
が、山本の登板試合、その粘りがなんとか報われて欲しかったというのが本心。
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