~オリックス、侍ジャパン開幕戦・山本由伸&吉田正尚、躍動 の巻~
エースと主砲
女子ソフトボールの13年ぶりの金メダルに日本国中が湧いた翌日、侍ジャパンが福島で始動。
男子野球の開幕戦のマウンドに上がったのは、オリックスのエース・山本由伸。
三番レフトでクリーンアップに堂々と名を連ねたのは、オリックスの主砲・吉田正尚。
オリンピックにWBCと日本代表関連試合では疎外感しかなかったオリックスファンにとっては隔世の感あり。
集団競技ながら個人競技の側面も兼ね備えているのが野球の面白さ。
個の強さがチームの土台となりその礎石部分がしっかりしてきたのが、今季のオリックスの強さの要因。
日本のエース・山本由伸
対するのはドミニカ共和国。
将来メジャーにいくであろう山本にとっては国際試合は貴重な経験の場であり、ある意味査定の場。
個人的には三番に入ったホセ・バティスタとの対決が見もので、結果は2打数0安打1三振。
WBCで平野がノーラン・アレナドから三振を奪ったシーンを思い出しました。
6回を投げ被安打2、奪三振9とほぼ完璧なピッチング。
エースは山本ではなく山岡と言っていたオリックスファンもいたほどですが、もはや山本はオリックスのエースのみならず日本のエース。
その称号通りの結果を残してくれました。
吉田正尚
吉田正尚は3打数2安打1四球と本領発揮。
登録選手枠狭くユーティリティが重宝されるなか、打一本で選出された吉田。
日本代表三番に違和感まったくなし。
数年後のメジャー移籍が確実視される吉田正尚。
国際試合で活躍し、自分の価値を高めていい条件を得て、旅立って欲しい。
その前にリーグ優勝の置き土産を残して。
憤死
試合は敗色濃厚の九回裏に3点奪って日本代表のサヨナラ勝ち。
八回一死二塁での三番吉田のヒットで二走山田が憤死。
次打者が四番であることを考えればストップが最適解も、昨年までの四番が当てにならないオリックスならば当然に回していた場面。
懐かしさを覚えました。
ストップが最適解も、結果あの際どいタイミングであったならば回した判断も絶対的な誤りとはいえず。
三塁コーチャーを責めるよりもノーミスだった相手チームを褒める方が(精神衛生上も)ベター。
ドミニカ投手陣
ドミニカ投手陣、先発が最もよくその後投手が変わるたびに投手能力が落ちていく姿は、漆原をクローザーで起用していたシーズン序盤のオリックスの姿のようでした。
そのボールですべてがひっくり返るクローザー。
クローザーを固定できずに首位にいるいまのオリックス、この点が最大の不安要素。
ただし、打ち頃のボールとはいえしっかり捉えた打撃陣には大きな拍手を送りたい。
監督稲葉はともかく、選手個々が持っている能力を発揮すれば力は明確に上。
次戦のメキシコ戦も悔いのない戦いをして欲しい。