~オリックス、山本力投&吉田タイムリーで侍ジャパン決勝進出 の巻~
日本のエース
今回の五輪ではノックアウト方式を採用しているため、ここで敗れてもまだ優勝の目は残されており、以前ほど重要性が高くない準決勝。
しかし、ノックアウト方式不採用の場合で最も重要視されているのがこの準決勝で、ここを任される投手がある意味日本のエース。
そしてそのマウンドに上がったのは、日本のエース・山本由伸。
5回1/3/2失点。
重圧のかかる場面でいつも通りの力投。
勝利投手にはなれなかったものの、十分な内容でした。
オリックスのエースから日本のエースへ
六回に崩れた山本。
途中投手コーチの建山がマウンドに向かうシーンあり、故障等どこか違和感があったのか。
決勝は8月7日。
さすがに次回登板はないはずで、ペナント再開に向けてゆっくり休んでもらいたいところ。
パリーグ首位を走るオリックスのエースから、日本のエースへ。
その称号に違和感なし。
銀メダル以上確定
三番に入った吉田正尚は、五回に貴重なタイムリー1本。
主軸としてこちらも十分な働きをしています。
オリックスでは冷静なイメージの吉田もここでは大はしゃぎ。
プレッシャーの大きさが感情の揺れに結びつくということでしょう。
この勝利で、山本、吉田をはじめとする日本代表選手陣の銀メダル以上は確定。
前回の銀メダル時は、アマチュア中心で谷や松中がいた時代。
金属バット時代、決勝でのキューバとの乱打戦は大雑把ながらそれはそれで面白かった。
杉浦正則のピッチングも楽しみの一つでした。
伊藤大海
決勝打の山田は、お見事でした。
ここ最近シーズンではいまひとつの印象も、この大活躍。
ファーストストライクから勝負できる勇気はさすがです。
打のヒーローが殊勲打の山田ならば投のヒーローは伊藤大海。
昨年のドラフト直前の記事(~オリックス、2020ドラフト候補ベスト10(総合編) の巻~)で、早川や佐藤、山下らを抑え、個人的ナンバーワンに推した選手。
オリックス怒涛の連勝も伊藤に止められましたが、シーズン不調の日本ハムでなければもっと注目を浴びていたはずの選手。
この大舞台で動じず躍動する姿は、一野球ファンとして嬉しい。
単独指名
しかし、この伊藤にしても森下にしても、また新人ながら日本代表のクローザーを任される栗林にしても、ドラフト1位単独指名。
オリックスだけに限らず近年の高校生重視の流れも結構ですが、彼らの活躍は十分に予想されたもの。
この間、オリックスは外れで宮城と山下を獲れているので贅沢は言いませんが、地団駄を踏んでいる球団も多いのでは。
そして、侍ジャパンの準エースとクローザーと四番を揃えながら下位に沈むのが広島。
中嶋聡を得たいま、監督の影響力の大きさを実感しています。
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