~オリックス、西村タイムリー&山本完封&杉本ヘッドスライディングで連敗ストップ! の巻~
山崎颯一郎
敵地での楽天戦を1分け1敗で終えたオリックス。
三戦目は山崎颯一郎が先発も大乱調。
真っすぐすらも制御できず、置きにいった球を弾き返される負のループでノックアウト。
圧倒できるだけの能力もあるものの、(高確率で)一発で試合を壊す不安定さがあるのがいまの山崎の実力。
ゆえに先発を任せる以上はある程度の覚悟もファンは必要。
それでも打線は諦めず、6点返し最後は1点差まで迫る粘りをみせました。
吉田正尚、杉本、ジョーンズのクリーンアップ揃い踏みはお見事。
この粘りは次戦にきっと活きるはず。
犠打
でその次戦は、京セラに戻ってのソフトバンク戦。
山本由伸とマルティネスのマッチアップで、予想されるは当然にロースコア。
初回、二回、三回と先頭打者を出したオリックス。
後半戦に入って如実に犠打が増えてきた中嶋。
初回から犠打があるかと不安でしたが、3イニング犠打はなし。
かなり安堵しました。
西村凌
その3イニングすべて併殺でチャンス消滅。
ただ攻めにいけばそれなりのリスクは付きもの。
四回無死一二塁のチャンスで安達が犠打。
個人的にはここも不要だと思っていますが、よく安達が決めました。
一死二三塁となって西村凌。
甘いといえど150キロ超のストレート。
振り遅れずしっかりと捉えた打球は左中間最深部にまで届くタイムリーツーベース。
エキシビジョンで好調ながら後半戦スタート時一軍に呼ばれなかった西村ですが、昇格後はそのバットで前半戦の出遅れを取り返しています。
山本由伸
先発の山本由伸。
その2点を守り切って完封勝利。
2戦連続での完投で、リリーフ陣に休養を与えるところなど、さすがエース。
マダックス達成寸前のテンポのいいピッチング。
気合も十分で、観ていて気持ちがいい。
勝ち星は再び宮城に並び、防御率はさらに突き放しました。
振れる球が一球もなかった
その山本もピンチがなかったわけではなし。
無死一二塁からの犠打と暴走に助けられた三回表。
七回、二死二塁からのデスパイネ。
一発出れば同点の場面で珍しく3-0。
ここから内外外で見逃し三振。
デスパイネが消極的だったというよりも、振れる球が一球もなかったというべき、完璧な3球。
素晴らしかった。
山本由伸 vs 柳田悠岐
そして最後の九回表。
二死から嫌な形で塁に出し、最後の最後で柳田悠岐との勝負。
2球目の真っすぐに思わず苦笑いの柳田。
そこから粘る柳田。
日本最高峰の対決。
山本も柳田との、柳田も山本との対決を楽しんでいる様子が窺えました。
そして最後は高速フォークで空振り三振。
軍配は日本のエースに上がりました。
痺れる対決でした。
山本再加速の陰に若月あり
エースで連敗ストップ。
これぞエースの働き。
そのエースの能力を十分に引き出したのが若月健矢。
山本と組んでから3連勝。
いままで割合として少なかったスライダーを効果的に使用する若月。
上述のデスパイネの外2球もスライダーでした。
捕手が変われば配球変わり、それにより投手の姿も変わる。
山本再加速の陰に若月あり。
杉本のヘッドスライディング
そして杉本裕太郎。
初回一死一三塁のセカンドゴロでヘッドスライディング。
駆け抜けよりもヘッドスライディングの方が遅いという論を証明するかのような不格好なヘッドスライディングでしたが、不格好ゆえに余計に、杉本の強い気持ち、意地を感じさせるものでした。
初回に四番がヘッドスライディングをするチームが弱いはずがない。
この杉本のヘッドスライディングを観て、この試合の勝利を、このチームの成長を確信しました。
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