~オリックス、山本由伸の連勝を野手が阻む の巻~
連勝ストップ
コロナ離脱した恋女房若月の復帰も待ち、中9日空けての登板となった山本由伸。
立ち上がりから真っすぐ強く、制球もよく、左打者をずらりと並べてきたソフトバンク打線に隙を与えず、5回無失点。
しかし六回、その左打者に連打を浴び、ここから紅林、安達の連続悪送球であっという間に2失点。
相手先発石川の投球と攻撃陣の状態を考えると、重い重い2点。
予想通り、残り4回の攻撃で1点も返すこと能わず、山本の連勝は18でストップとなりました。
「調子はよかった」
本人が「調子はよかった」と語るように、自身のピッチングができていた山本。
しかし5回まで無失点ながら、それでも2安打は浴び。
完全試合に八回までパーフェクトピッチと、瞬間最大風速的には日本のエース・山本を超えた佐々木朗希。
この快投が山本の心情に影響を与えていないはずがなく。
ゆえに、逆にこの日のピッチングが楽しみだったのですが、いらぬ力も入らず観ている限りは普段通り。
むしろいい刺激となっている感すらあり。
エラー2つで2失点
エラー2つで2失点。
その打球2つとも完全に山本が打ち取った当たりも、自責点1が記録されている通り、紅林の送球がしっかりできていたとしても1点は失っていました。
ポジショニングにもよりますが二遊間も前進守備ならば防げて可能性はあったものの、2人のランナーは自らが打たれて出したもの。
その点は山本も諦めがつくのでは。
ただ2点目の安達のミスは痛かった。
雰囲気的にはここで終戦の感あり。
しかしその雰囲気を感じていたはずも、おくびにも出さなかった山本の姿はまさにエース。
いましみじみと感じるは
ほぼ1年にわたり負けなかった山本由伸。
18連勝はその間一人で貯金18を稼いだということ。
田中将大のときにも感じたことですが、これだけ貯金を稼いでくれればチームにとってこれ以上の恩恵はなく。
いつか破れる定めもついに破れたこの大記録。
いましみじみと感じるは、どんな場面でも腕を振り続けた山本のおかげで昨季の栄冠があったということ。
山本には感謝しかありません。
今季5度目の完封負け
しかし、山本の自責点はわずか1。
打線の援護で勝った試合もあったとはいえ、1点も取れず、守備で足を引っ張りの野手陣にはまたも落胆。
一二番にルーキーを起用するも力不足。
杉本を四番に復帰させるも4タコ。
五番に(今季はそこまでではないものの)出塁率は高いが長打力のない福田起用も意図がみえず、中嶋の用兵もキレがなく。
ただそれ以上に問題はやはり選手。