~オリックス、若月雪辱の連弾&エース山本の矜持で西武に先勝! の巻~
若月の凡ミス
優勝戦線に生き残れるかの分水嶺となる西武3連戦。
初戦の先発はエース・山本由伸。
恋女房の若月も復帰し、万全の態勢で首位西武を叩きにいきます。
その山本の立ち上がり。
苦手の外崎にヒットを打たれたあと一死二塁で森を三振に取るも、若月の凡ミスで振り逃げを許し山川の適時打であっさり失点。
実戦感覚の乏しさなど言い訳にならぬ、大事な試合での若月のいきなりの軽率プレーに、言葉を失い。
若月の連弾
四回、突如崩れた相手先発・今井の押し出し、暴投で逆転に成功したオリックス。
五回には、若月のセンター横深いところへの本塁打で加点、リードを2点に広げます。
が、六回に3連打で1点失い、無死一三塁から併殺の間に同点に。
山本といえど簡単に逃げ切らせてもらえず、さすが相手は首位。
しかし七回、若月がまたも本塁打。
今度はライトポールへの直撃弾。
自身で2本塁打、凡ミスを取り返す働きとしては十分。
両打席とも決して甘い球でなし。
ミスはミスも、ミスに下向かずなんとかしようと立ち向かっていった若月の姿勢には感じるものがありました。
135球で完投勝利
八回二死一二塁のピンチを凌いだ山本と若月のバッテリー。
八回で118球。
これまでの中嶋ならば代えるところも、前回楽天戦での交代失敗があったためかもしくは山本の意志か、続投を選択。
九回二死から代打中村にヒットを打たれ、迎えるバッターは苦手・外崎。
一発出ればサヨナラも、最後はフォークで難敵を空振り三振に斬りゲームセット。
1イニング15球ペースの計135球で完投勝利。
エースの矜持
最後、ウイニングボールを手にした若月がマウンドの山本のもとに駆け寄り、山本にそして若月に、ようやく笑顔がこぼれました。
九回二死、苦しむ山本の側に駆け寄り励ました宗にも成長を感じました。
酷暑の所沢で1点リードの九回、130球超えは決して楽なものではなく。
灼熱のマウンドに最後まで立ち続けたのは、まさにエースの矜持。
山本由伸、ここにあり。