~オリックス・山岡泰輔、自身最多の9勝目! の巻~
山岡泰輔
二回までに3点の援護点を貰ったオリックス先発の山岡泰輔。
しかし、二回裏先頭の渡辺にレフトスタンドに放り込まれて状況一変。
ストレートに力なく、直曲球すべて打たれ、
そこから3連打で一点差に迫られて二死から二番・谷口にセンター前にもっていかれて同点に。
続く好打者・近藤にフォアボールを与えて満塁となって中田翔。
満塁+同点+中田。
開幕戦と同条件もあのときと違うのは、未来があの頃のように輝いていないという点。
残念ながら。
やけっぱちのストレート
その中田に、得意のスライダーが一球も入らず3-1。
押し出し寸前、投げる球なくなっての5球目はやけっぱちのストレート。
投げた瞬間、肝をつぶすような甘い球でしたが、天を仰いだのは打ち損じた中田の方。
満塁のピンチを凌いだこの場面がキーポイントで、
チームの勝利、山岡の9勝目に繋がりました。
確率通りに
昨季までは好投すれど援護のなかった山岡。
今季は崩れた試合でも打線に助けてもらう場面が多々あり。
打線の援護の有無は、ある程度は運の要素。
ならば登板機会という分母が増えてきたことで、丁半の出る目が確率通りに収斂してきたということ。
7月の月間MVP受賞を勝利で飾った山岡。
次は節目の10勝目。
一週間後にほぼ同じタイトルで記事が書ければ。
二~五番で10安打
同じく7月の月間MVPを受賞した吉田正尚が核となる攻撃陣。
その吉田が活きるか否かは、吉田の前後の打者次第。
四番・ロメロが適時打一本含む猛打賞。
五番・モヤも先制タイムリー含む猛打賞。
二番に入った佐野はチャンスメイクでなくタイムリー2本で2打点。
そして吉田は2安打。
二~五番で計10安打。
打つべき人が打てば自然と点は入ります。
山田修義
がしかし。
六回に佐野が懲罰ものの怠慢プレーで併殺に倒れ、
七回は一死満塁のチャンスで安達が注文通りの併殺。
佐野など野球の神様がそっぽを向くようなプレーでしたが、神様の顔をオリックスに向け直させたのは、中継ぎの山田修義と近藤大亮のピッチング。
今度は月間最多登板のタイでなく新記録をつくらせようと思っているのか、山田は今月6試合で5試合目の登板。
使いたくなるだけのボールを投げてはいますが、さすがに登板過多。
今季序盤の出遅れの一因には昨季の疲労があったはずで、省みることなくまたそれを繰り返すつもりだとすれば、学習能力があまりにも低い。
近藤大亮
そして近藤大亮。
今日の山岡のストレートが垂れ気味だったので、いつも以上にストレートが速く感じ。
どこまでも伸びていくような、まさに近藤のいいときの直球。
この球威があれば細かい制球は要さず。
非力な下位打者には、堂々と上から目線で投げてくれればいい。
山田もよかったですが、近藤はそれに輪をかけて素晴らしかった。
2カード続けての勝ち越し
八回は海田、九回はディクソン。
ようやく完成したオリックス版勝利の方程式で締め、2カード続けての勝ち越し。
明日の先発はプロ初先発の張奕。
昨日の記事で山岡で勝っていい形で張にバトンをと書きましたが、パのチーム相手に初のスイープがかかるマウンドはなかなかのプレッシャー。
先週の西武3戦目の記事にも書いていますが、期待を省き現実を見ればいまのオリックスにそれまでの力はなし。
いらぬ責任を感じることなく、一球一球無駄にせず次につながるピッチングをしてくれれば十分です。
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