~オリックス・山岡泰輔、オーラスで契約更改 の巻~
15%ダウン
以下、日刊スポーツからの引用。
山岡泰輔投手(25)が27日、大阪市内で契約交渉を行い、1500万円減の年俸8500万円で更改した。昨年6月26日ロッテ戦の初回に左脇腹の違和感を訴え、緊急降板。ケガが響き、プロ4年目で自己ワーストとなる4勝5敗に終わった。「ケガをしてチームに迷惑をかけた分で、ちゃんと査定をしてもらって(今季も)頑張れる金額にはなりました。納得してサインしました」と交渉を振り返った。
人によってはエースと称される開幕投手が、開幕2登板目で故障離脱。
戻ってきたときには監督も代わりチームはすでに終戦。
稼いだ4勝はチーム順位にまったく影響を与えず。
現状維持など当然にあるはずもなく、年俸1億円以上の選手の最大減額幅が40%ということを考慮すれば、最下位チームにあって15%ダウンはやや甘目とも言え。
しかし期待値込みということであれば妥当とも言え。
代理人
ロッテ沢村がFAによるメジャー移籍を目指しているが、契約保留選手名簿に記載された選手では山岡が最後の更改選手となった。キャンプイン直前の決着になった理由について、山岡は準備交渉に入るのが遅かったことや広島で自主トレに励んでいたこと、さらに初めて代理人をつけて「交渉の結果がこの日まで長引いたって感じです」と説明。福良GMと会談し、チーム強化への山岡なりの考えを伝えていたことで契約交渉の日程はさらに遅れたという。久保球団管理部長は「全選手終了したので、キャンプはみな元気な顔で臨めるのではないでしょうか」と、肩の荷をおろした。
吉田正尚、山岡泰輔。
ここまで契約が遅れたのは、多分、代理人を付けたから。
代理人との下交渉を経て、本人がテーブルについたときは判を押すのみ。
ともに、個人のことのみならずチーム全体のことを意見してくれたのは、立場的にもありがたい。
成績に全く似合わぬチーム最高給与をいただきながら交渉の席にも出てこなかった中島宏之とは大違い。
初の減俸となるも、いつかは経験すること。
来季しっかり取り返してくれれば。
暖冬更改
12球団で最も結果の出ていないチームにもかかわらず、意味不明の暖冬更改を行った結果、大方のファンの予想通りに撃沈した昨季。
今回はコロナによる減収の影響もあったとはいえ、働いていない(チームに貢献していない)選手に対してしっかりとダウン提示ができた印象。
当然といえば当然のことながら、当然のことができないからいまの惨状があるわけで。
それでも昨年の暖冬更改が今回の評価ベースとなっていることから、弱小チームでレギュラーを掴めない1.5軍レベルの選手の年俸が無駄に高い。
「三年働いてようやく一人前」
個人的には、毎年書いていることでもありますが、一年結果が出ただけの選手に対して年俸アップの幅が大きすぎるかなと。
もちろん吉田正尚や山本由伸のように、フロントの期待以上の結果を残してくれる意識の高い選手もいることにはいますが、多くの選手はそこで一人前になったと錯覚し成長がストップ。
これが選手層が厚くなっていかない原因だと思っています。
メジャーの年俸査定を例に出すまでもなく、「三年働いてようやく一人前」はオリックスバファローズの前身、常勝・阪急ブレーブスのよき伝統でした。
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