~オリックス・山岡、魔球に挑戦 の巻~
山岡泰輔
この記事を読んでの第一印象は、
「子どもだな~」。
いまだプロという最高峰の舞台に立っていないにもかかわらず、「日本人で投げている人はいない」と豪語。
しかもこの「メジャー流魔球」は、米球界に挑戦中の大学生から教わった(日刊スポーツ)ものらしく、
ブルペンにも入っていない、いわゆる試投もしていない状況で、ここまでの大風呂敷を広げられるのは、まさに若さの特権でしょう。
また、もし、この「魔球」が武器となるのなら黙っていた方がよいのですが、
そこを自慢げに話してしまうところも幼さ。
ただ、山岡最大の武器であるスライダーに頼りきりになっていないのは非常に賢い。
あの楽天・松井のスライダーでさえ、曲がりが大きすぎるゆえにプロでは通用せず、
チェンジアップと併用することで存在感を発揮しています。
数か月後にはこの話題、誰も覚えてなさそうですが、
変化球に一家言をもつ金子に触れたあとの、
山岡の劇的な化学変化を期待しています。
宮崎祐樹
「もう30歳ですし、今年ダメだったらクビだって分かっているので、自分がやれることをしっかりやっていきたい」。目標は100試合出場、打率2割5分以上。糸井がFAで阪神に移籍し、外野手にとってはチャンス到来。「レギュラーを取る気持ちで1年間やっていきたい」と意気込んだ。(日刊スポーツ)
過信気味の山岡にひきかえ、30歳・宮崎の自己分析は冷静過ぎ。
今年ダメならクビと言いながら、
目標は100試合出場、打率2割5分以上。
ということは、
2割5分ならクビは免れると考えているのでしょうが、はたしてそうでしょうか。
糸井が去り陽が来ず、
オリックス外野陣にとって千載一遇の大チャンスにもかかわらず、
また、「レギュラーを取る気持ちで1年間やっていきたい」と意気込みながら、この目標。
これでは先が思いやられます。
だいたい、2割5分打ってもセンターのレギュラーは奪えません。
あ、
いや、
オリックスなら、奪えるか…。
宗佑磨
「振り子のような感じです。速いボールに振り負けないように。いろいろ、試しています」
昨季は9月18日のソフトバンク戦(ヤフオクD)で先発出場を果たし、1軍デビューしたものの、4打数無安打3三振。「これでは通用しない」と一念発起した。
あの一日の屈辱を、早くも糧にしている選手がいます。
一軍ピッチャーのストレートに完全に力負けしていた宗。
その苦い経験を胸に、打撃フォームの改善に取り組んでいるよう。
振り子にすることで始動を早くし、タイミングをゆっくり取ろうとしているのでしょうが、
私的には、宗のバッティングの課題は打ち出す際にグリップが下がることだと思っています。
昨シーズン限りで引退したオルティズ(レッドソックス)や、吉田正尚が目標とするハーパー(ナショナルズ)がヒッチさせていますが(NPBでは山崎武司や中村紀洋)、ヒッチさせることでパワーを生みやすいと言われているので長距離バッターには効果的な一面もあります。
が、
宗のようなアベレージバッターには、ミート率の低下の要因となり、いいことはありません。
振り子の導入もいいですが、
そこをしっかりと直してくれたほうが、より早く結果が出ると思っていますが、
まあ、そこは、
信頼する田口兼任打撃コーチに任せましょう。