~オリックス、山崎福也の好投で怒涛の8連勝! の巻~
対日本ハム
楽天に勝って始まったこの連勝。
ライバル、ロッテとソフトバンクを2カード続けて3タテして、7連勝。
8連勝のかかった試合は、最下位日本ハムをホームに迎えて。
ただ最下位と言えど対戦成績は負け越し。
日本ハムとの試合を最も多く残しており、初戦を取って苦手意識を減らしたいところ。
山崎福也
先発は山崎福也。
前回の天王山初戦に比べればノンプレッシャー。
初回、体伸ばして投ゴロ2つ処理するなど心身ともに伸び伸びの快投。
昨季成長の跡をみせ、今季さらに成長。
そして天王山初戦を経て大きく進化。
簡単にカーブでカウント稼ぎ右打者外へのチェンジアップ。
真っすぐのキレもよく、とにかく打たれる感じがしませんでした。
ちょっと考えられない成長曲線
そんな山崎に、初回から援護点。
紅林の、五階席に飛び込む打った瞬間のアーチで2点先取。
19歳、高卒2年目で初の一軍帯同。
疲れが出てもおかしくないなか、これが若さか、ここにきて逆に成長のスピードを上げ。
十代での二桁本塁打は球団初の快挙とのこと。
高校中退→練習生で入った松永浩美が二桁本塁打を放ったのが22歳。
しかも紅林はショートを任されながら。
ちょっと考えられない成長曲線を描いています。
連続犠飛
三回四回と無死二塁のチャンスをつくるもスクイズ失敗等あり活かせず。
こうなると流れは相手に行きそうなものですが、快投・山崎が流れ渡さず。
その山崎の奮投にようやく応え、宗にモヤが本塁打。
ここからは、首位と最下位、ゲーム差10以上という順位通りの一方的な展開となり、終わってみれば9-0と完勝。
宗は本塁打に加え、珍しい連続犠飛。
ただこれは確実に外野フライを狙いにいったもので技ありの二打。
杉本、好守にも阻まれ無安打でしたが、点差の開いた場面でも投前ゴロに全力疾走。
こういう姿勢は、観ていて気持ちがいい。
山足&安達
目立ったのは、2試合連続でスタメン出場の山足達也。
一球たりとも無駄にしないという心構えがみてとれ、打では2安打。
一塁守備でも通好みの好守あり、輝いていました。
そして安達了一。
二回、2点リードの序盤、1点与える代わりに一塁転送でツーアウトを取ってもおかしくない場面で、三塁走者を刺しにいく視野の広さ。
結果的には刺せなかったものの、ここで安易に1点与えなかったことは調子のいい山崎にとっては大助かりで、結果自力で無失点に抑えきりました。
怒涛の8連勝
吉田不在をまったく感じさせない大勝で、怒涛の8連勝。
山崎福也のさらなる成長のためにもう少し投げさせるべきと訴えている私ですが、もうそういう個を重視する時期でも順位でもなく。
七回無失点で代え、登板間隔のあいたピッチャーの調整に使いましたが、代わった吉田凌も三者連続三振とパーフェクトピッチ。
そしてチームは3試合連続シャットアウト。
モヤの進塁打にベンチの選手は拍手を送り、ベンチに飾られた吉田正尚はマスクを着用と、雰囲気も明るい。
吉田が抜けて落ち込んでいたチームが、再び吉田が抜けたとき、前を向き一丸となり、明るさをもって戦場に赴く。